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シリア戦に燃える南野拓実「ただの消化試合ではない」リーグアンで完全復活もなお残るアジア杯の悔い

ゲキサカ / 2024年6月9日 20時11分

MF南野拓実(モナコ)

 11日の北中米W杯アジア2次予選・シリア戦(Eピース)は欧州組にとってシーズン最後の公式戦。なかでもリーグアンで完全復活を遂げたMF南野拓実(モナコ)にとっては、充実感とともに過ごしてきた長い1年間の集大成の一戦となる。9日の練習後、報道陣の取材に応じた南野は「今季最後の試合というだけでも個人的には燃えるものがある。いい形で終えたい」と並ならぬモチベーションを燃やしていた。

 カタールW杯が行われた2022-23シーズンを悔しい形で過ごした南野は今季、リーグ・アンで完全復活。ザルツブルク時代にも師事したアディ・ヒュッター監督の下、2年目を迎えたモナコで主力の座に定着し、リーグ戦30試合9ゴール6アシストの大活躍でクラブを6シーズンぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場に導いた。

 昨季の不調はリバプール時代の短いプレータイム、モナコ1年目での練習負荷に端を発してようだが、今季はトレーニングのリズムにも適応。日々の取り組み自体は「自分として大きな変化はなくて、信じたものをやり続けてきた結果」と振り返るが、そのなかで時速20km以上の走行距離を示す指標「ハイスピードラン」の数値に手応えを感じているという。

「リバプールでは出場時間があまりなく、トップフィットの身体ではなかったことで毎週続けて90分間出られる身体ではなかった。モナコのトレーニングはキツくて最初は大変だったけど、その上でプラスアルファして身体のキレを増すトレーニングであったり、長い距離のスプリントを何本もできるよう高強度ランで良い数字が出るようなトレーニングをしてきた。どの試合でもハイスピードランはチームトップの良い数字が出てきた。そこは自分にとっての強みでもある」

 実はアジア杯でもそのスタッツは顕著に出ており、先発した初戦ベトナム戦は948mでMF伊東純也に続くチーム2位、イラク戦はチームでも群を抜いてトップの1185mの数字を記録。近年は走行距離比の数値に注目が集まっており、10%が世界トップ基準だとされているが、イラク戦はそれに迫る9.91%に達していた。

 一方、アジア杯ではその奮闘にふさわしい結果は残せず、最後は途中出場が続いて8強敗退。高いラン指標の一方、初戦のベトナム戦で2ゴールを挙げて以降は結果につながる働きができなかったことが悔やまれた。

 南野自身もその点にフォーカス。シリア戦に向けて「個人的に思っているのはまず先制点を取って、仕留めるというところが改善したいポイント。(アジア杯準々決勝の)イラン戦は途中から入って何も流れを変えられなかったので、ああいう相手がブロックを敷いてきても、チームとして個人としてどういうふうに崩していくか。そういうところを意識してできればと思う」と意気込んでいる。

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