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PK戦制した近大和歌山が7大会ぶりの頂点に!! 敗れた初芝橋本も新人戦からの成長示す

ゲキサカ / 2024年6月10日 15時30分

7大会ぶりの優勝を果たした近大和歌山高イレブンが歓喜を爆発させる

[6.9 インターハイ和歌山県予選準決勝 近大和歌山高 0-0(PK5-3) 初芝橋本高 上富田スポーツセンター球技場]

 令和6年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)サッカー競技の部(男子)の和歌山県予選決勝が9日、上富田スポーツセンター球技場で行われた。

 近大和歌山高と初芝橋本高の対戦は、35分ハーフの前後半でスコアレス。10分ハーフの延長戦でもスコアボードは動かず、PK戦にもつれ込んだ。初芝橋本の1本目をGK高本陽史朗(3年)が止めた近大和歌山がPK戦を5-3で制し、7大会ぶり12回目の総体出場が決定。今年2つ目の県大会の優勝トロフィーを手にした。

 試合結果だけを見れば、2月に行われた令和5年度和歌山県高等学校サッカー新人大会の決勝と同様、スコアレスドローでのPK決着で近大和歌山の勝利。しかし内容に関しては、近大和歌山が圧倒していた新人戦とは異なり、この日は拮抗した試合展開だった。

 初芝橋本の阪中義博監督は試合後、「選手たちが本当にがんばってくれたと感じている」と語り、その表情には陰りもなかった。負傷した選手やコンディション不良の選手もいた状態で臨んでいた初芝橋本。ディフェンスラインの中心選手でもあるキャプテンのDF福本悠二(3年)、ボランチのMF角野有右斗(3年)を欠いており、途中交代で投入したFW四元大悟(3年)やFW中谷玲央(3年)も十分な時間をプレーさせられる状態ではなかった。チームとして万全の状態ではなかったにも関わらず、新人戦では近大和歌山に好きなようにボールを繋がれ、ゴール前でなんとかしのいでいた印象から一変。この日の公式記録でのシュート本数は、延長戦までを含めて近大和歌山が5本だったのに対し、初芝橋本は7本と上回った。阪中監督は、「新人戦ではあんなに大きかった差をここまで縮められた」と選手たちの成長ぶりを心から喜んでいる様子だった。

 2日前に行われた準決勝では、第76回近畿高等学校サッカー選手権大会で準優勝した近大新宮と対戦し、FW川上優(3年)のゴールで1-0の勝利。近畿大会準決勝で近大新宮にPK負けした雪辱も果たしている。今年復帰したプリンスリーグ関西2部では白星をつかめず苦しんではいるが、その中でも少しずつ、けれど着実に成長できていることを示した。

 その初芝橋本の成長ぶりについては、新人戦以来の対戦だった近大和歌山の藪真啓監督も敬意を持って賞賛。「プリンスリーグで頑張っているんだろうな、と感じた。戦っているリーグの違いは意識して試合に入ったが、ディフェンスラインも揃っていて、局面局面でのたくましさを感じた」という。大会を振り返り、「準決勝で和歌山北高校、決勝で初芝橋本との試合を経験できたことに感謝している」と語った。

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