最後の全国切符を巡る超激闘。湘南U-18は粘る東急SレイエスFC U-18を1点差で振り切って関東11番目の代表権獲得!
ゲキサカ / 2024年6月10日 19時21分
レイエスU-18もすぐさまやり返す。22分。左サイドでボールを持った小川は、門脇に預けるとそのまま縦にゴー。リターンを受けて完全に抜け出し、左足で力強く叩いたシュートの軌道は、右スミのゴールネットを鋭く貫く。「彼は突破する能力がある選手なんですけど、本当によく決めました。素晴らしかったですね」と宮島監督も称賛した、背番号2の痛快なゴラッソ。スコアは振り出しに引き戻された。
「まだまだゲームを読む力という面では、得失点で不安定になってしまう部分がありますね」と平塚監督も言及した湘南U-18は、MF崎野悠真(2年)と中村のドイスボランチがビルドアップを主導しつつ、DF野村拓矢(2年)のフィードに加えて、MF泉福創太(3年)やMF宮田岳來(2年)のドリブルをアクセントに攻める意欲は打ち出すものの、決定機は作り切れず。37分には崎野が狙ったシュートも左ポストに弾かれ、勝ち越しには至らない。最初の45分間は、1-1でハーフタイムへと折り返す。
輝いたのは「こういう展開はK1(神奈川県1部)リーグでもよくあったので、そんなに焦らないで落ち着いて、自分たちがいつも練習をやっているプレーをしていこうと思っていました」という1年生ボランチ。後半7分。左サイドをMF山崎翔流(3年)が積極的に駆け上がり、そのままクロス。中央でボールを収めた中村が躊躇なく打ち切ったシュートは、DFをかすめながらゴールネットへ到達する。「選択肢はシュートだけでした。もう嬉しすぎて、覚えていないです」と笑った中村は、チームメイトが待つバックスタンド側へ一直線。2-1。再び湘南U-18が一歩前へ出る。
またも追い掛ける展開を強いられたレイエスU-18は、失点直後にビッグチャンス。後半から投入されたFW西田遼太(3年)が強烈なシュートを放つも、ボールはゴールポストにヒット。以降もGK伊藤周平(2年)を最後尾に、右からDF徳丸耀太(2年)、DF関藤悠矢(2年)、DF村澤隼(2年)が並んだ3バックも集中力を保ち、狙う一刺し。26分にはMF中崎煌矢(3年)のパスから、門脇が枠内へ収めたミドルは湘南U-18のGK島田悠生(2年)にキャッチされるも、ファイティングポーズは下ろさない。
ただ、湘南U-18は冷静だった。「後半はボールを繋いで、相手のラインが高かったら、背後をうまく使ってという形で、自分たちの時間帯は結構作れたと思います」と口にしたのはキャプテンマークを巻いたMF篠崎清輝(3年)。守備面は右から山崎、DF加藤真(2年)、野村、DF増森正悟(2年)で組んだ4バックがきっちり安定感を打ち出しつつ、ボールを動かしながら、機を見て寺下を走らせるアタックを徹底。29分には途中出場のMF今澤百助(2年)を起点に、寺下が粘って残し、篠崎のシュートはゴール右へ外れたものの、3点目への意欲をチラつかせる。
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