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[MOM4739] 湘南U-18MF中村龍(1年)_スーパールーキー、躍動!1年生ボランチが1ゴール1アシストで全国切符獲得の主役をさらう!

ゲキサカ / 2024年6月10日 19時45分

 ただ、試合はそう簡単に進まない。22分に失点を許し、スコアは振り出しに。それでも「こういう展開はK1(神奈川県1部)リーグでもよくあったので、そんなに焦らないで落ち着いて、自分たちがいつも練習をやっているプレーをしていこうと思っていました」と中村。このあたりのメンタルにも大物感が漂う。

 後半7分。携えた得点感覚が発動する。左サイドをMF山崎翔流(3年)が駆け上がると、何となく“少し未来”の映像が頭の中に思い浮かぶ。「そこまであまり点を決める感じはしなかった中で、翔流くんが左サイドを駆け上がって、自分は『こぼれが来たらいいな』という感じでした」。目の前にボールが来る。もうシュートを打つしかない。

「ゴール前でしたし、『あとは打つだけだ』と思って、思い切り振り抜いたら良い感じに相手に当たって、ゴールに入りました。選択肢はシュートだけでした。もう嬉しすぎて、覚えていないです」。ゴールに収まったボールを確認すると、応援し続けてくれたチームメイトたちの元へ走り出す。

 結果的にこの中村の1点が、そのまま決勝ゴールに。「昨日のゲームはちょっと傷めていて出られなかったんですけど、今日は『できる』ということだったので、思い切って使いました、1年生ですけど周りも見えますし、スルスルと上がってゴール前まで行けるのも彼の強みだと思うので、ナイスゴールでした」と平塚次郎監督も賞賛した34番の1年生が、超重要な一戦のヒーローを逞しく担ってみせた。





 中学時代は千葉のVIVAIO船橋SCでプレーしており、U-15日本代表候補にも選出されてきた中村が進路として選んだのは、神奈川のJクラブアカデミーだった。「VIVAIOはドリブルのチームだったんですけど、自分はパスも使っていくようなスタイルだったので、そういう自分のプレースタイルを凄く認めてくださって、『このチームに入って活躍して、プロになりたいな』と思ったので、ベルマーレを選びました」。

 シーズン開幕後は少しケガで出遅れたものの、5月過ぎからはコンスタントに試合出場を重ねており、「前への推進力という部分で、ドリブルは誰にも負けない自信がありますし、声掛けのところでもチームを鼓舞していくことは自分が得意としてやってきたことです」という自身の持ち味を着実にチームへ還元し始めている。

 初めての寮生活もすぐに馴染むことができたという。「3年生が凄く優しくて、ストレスなく過ごしているので、本当にありがたいなと思いますし、良い生活を送れています」という中村に対して、2つ年上の先輩であり、同じ寮生でもある寺下は「メッチャやってくれますし、攻撃センスもあって、本当に頼もしい1年です。寮でも一緒に生活していますけど、マジでいいヤツです。日常生活でもマジメですよ」と笑顔で言及。すっかりチームの一員として認められているようだ。

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