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今年の公式戦19戦全勝!東山が強豪連破の大谷を粘り強さと劇的V弾で振り切り、京都4連覇!

ゲキサカ / 2024年6月10日 21時23分

 さらに9分には、太仁の展開から高林が左サイドを突破。鋭いクロスがゴール前を横切った。東山は左SB辻綸太郎主将(3年)が粘り強い守備対応を見せるなど無失点のまま試合を進めるが、相手のトップ下MF西内輝(3年)を捕まえきれず、また高林のドリブルに手を焼いてしまう。加えて大谷は、CB浅田仁(3年)とCB今西旭(3年)を中心に強度の高い守りも披露していた。
大谷はCB今西旭ら強度の高い守備も印象的
 東山もゴール前でCB上山泰智(2年)やCB津崎翔也(3年)が高い集中力。カバーリングの意識が高く、シュートへの決断がわずかに遅れるところのあった相手をしっかりブロックしていた。逆にMF井上慧(3年)やサイドへ開く回数の増えた山下がドリブル突破。25分には、右サイドを攻略した山下の折り返しを井上が右足ダイレクトで合わせた。

 加えて、ともに技巧派のMF雪本迅之助(2年)とMF野田凰心(2年)のダブルボランチも身体を張った守備。後半33分には、大谷FW太仁が左サイドを抜け出してPAへ侵入するが、カバーした左SB辻がタックルを決めてマイボールに変える。苦闘の中でハードワークや攻守の切り替えといった東山らしさを表現していた。
後半33分、大谷FW太仁紫音(右)がゴールに迫るが、東山左SB辻綸太郎主将がタックルを決める
 辻は「”東山らしさ”っていうのは持っていかないといけないと思っていても、ハードワークだったり、攻守の切り替えだったり、粘り強さっていうのは、ほんまに日頃の練習の積み重ねでしかないと思いますし、自分たち3年生がああやって国立の舞台で活躍してる先輩方を見てるんで、そういったところをチームに還元するっていう意味では、3年生が中心となってチームに貢献していく形をとっていきたいなっていう風に思います」。取り組んできたことを表現した東山が1点をもぎ取る。
 
 後半35+1分、左CKの流れから山下の放ったヘッドは大谷GKがキャッチ。間を置いてからビルドアップのためにボールを置いた瞬間、GKの死角で狙っていた山下が右後方から一気に詰め寄ってボールを奪う。そのまま右足シュート。これが無人のゴールに決まり、先制点となった。
後半35+1分、東山FW山下ハルが抜け目ない動きでGKからインターセプト。右足シュートを決めた
 大谷は相手FW山下の狙いに気づいて伝えようとしていたが、2300人の歓声で声は届かなかった。山下は「サンガスタジアムで、このざわつく雰囲気やったら、絶対ベンチとか気づいても聞こえないと思う。狙い通りです」と振り返り、東山の福重監督も「今日のスタジアムでやっぱり声が響かない。一昨年の選手権で彼が(大観衆の国立の)スタンドにいたからこそかな。彼は自分で学んでいる」と賞賛。会場の雰囲気や相手の状況を察知し、強かに実行したプレーが、1点を生み出した。
待望の1点東山の選手、応援団も大喜び
 優勢に試合を進めていた大谷は予期せぬ失点。ピッチに膝をつく選手もいたが、気持ちを奮い立たせて再びゴールを目指す。そして、FK、CKを獲得。何とか1点を奪い返そうとしたが、選手同士で声を掛け合いながら守る東山が跳ね返し、試合終了の笛が鳴った。

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