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プリンス関西1部勢連破の大谷が決勝でも印象的な戦い。「一からやり直して」冬に京都の勢力図を変える

ゲキサカ / 2024年6月11日 18時31分

大躍進の大谷高。冬に歴史を変える

[6.9 インターハイ京都府予選決勝 東山高 1-0 大谷高 サンガスタジアム by KYOCERA]

「もう内容では絶対負けてなかったし、一人ひとりの部分で見ても本当に負けてなかったと思います。やっぱり、ラストの詰めっていうのが、そこが自分たちの甘さだと思うんで、またもう一回、一からやり直して、選手権でもう一回ここの舞台で次は優勝できるように頑張りたいと思います」。大谷高のMF岩谷昊生主将(3年)はわずかな差を埋め、選手権予選で初優勝することを誓った。

 大谷はかつて選手権予選で決勝進出した実績があるものの、全国大会出場歴はなく、昨年の夏冬の全国大会予選はいずれもベスト16敗退。だが、今大会は準々決勝で京都橘高、準決勝で京都共栄高というプリンスリーグ関西1部勢を連破した。

 決勝では、今年の近畿高校選手権(近畿高校新人大会)優勝校でインターハイ予選3連覇中の東山高に挑戦。「攻守において主導権を握り続ける。僕らは(現体制で)4年前からスタートした時に、相手がどうとかじゃなくて、自分たちのそのスタイルを確立することで京都のサッカーを変えたいっていうのが、スタッフの一番大きなプロジェクトだった」(中川智仁監督)というチームは、全国大会初出場を懸けた一戦で印象的な戦いを見せた。

 チームリーダーで、司令塔でもある岩谷は、「東山相手にも、別にビビらずにちゃんと自分たちのサッカーができたし、球際の部分でも東山相手にも十分戦えていた」と振り返る。相手のハイプレスに対して全く怯むことなく、GK坂下遼平(3年)から徹底したポゼッション。立ち上がりから飲み込もうとしてきた東山の出足を止めることに成功する。
MF岩谷昊生主将はチームリーダー、司令塔として大谷を牽引
 パス&コントロールやポゼッションのトレーニングに力を入れているというチームは、ミスを起こさない。正確なタッチを見せる左SB島田恭佑(3年)への飛ばしパスなどで相手のプレッシングを回避。そこから中盤を活用して攻撃を加速させたり、右SB國嶋琉生(2年)や右SH白波瀬隼(2年)がドリブルで相手のマークを剥がしてスタンドを沸かせる。

 前半16分、CB今西旭(3年)の展開から白波瀬がクロス。これを10番MF樋口晃(3年)が頭で合わせ、26分にはクイックの右スローインから注目エースFW太仁紫音(3年)がシュートへ持ち込む。これはDFのゴールカバーに阻まれたが、CB浅田仁(3年)が身体を投げ出して相手のドリブルを止め、今西が競り合いで渡り合うなど、東山の迫力ある攻撃に対して守備でも健闘を見せていた。

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