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市立船橋が延長戦を制し、宿敵との千葉決勝へ。「チャレンジャーとして」「決勝の結果で覆す」

ゲキサカ / 2024年6月14日 7時5分

 前線の選手がボールを収め、右WB井上千陽(3年)の攻め上がりなどからセットプレーを獲得。だが、東京学館もゴール前で堅く、2点目を許さない。逆に後半13分、東京学館は右クロスに走り込んだ宮田がPKを獲得。これをCB熊谷大輝主将(3年)が右足で左に決め、同点に追いついた。
後半13分、東京学館CB熊谷大輝主将が右足PKを決める歓喜の東京学館イレブン
 市立船橋は18分に累積警告を懸念されてベンチスタートだった“心臓“MF峯野倖(3年)とMF金子竜也(3年)を同時投入する。だが、東京学館の勢いは止まらず、MF田尻一真(3年)やMF近藤佑真(3年)が果敢な仕掛け。近藤が強引にシュートを打ち切り、セットプレーから田尻のヘッドが枠を捉えるシーンもあった。

 だが、市立船橋は23年度選手権3位メンバーで、U-17日本高校選抜のGKギマラエス・ニコラス(3年)が「自分は特に焦ってはいなかったです。焦ったら本当にミスとかそういうのが出るっていうのは、もうずっとやってきて分かっているので。もう冷静にちゃんと自分のやることをやっていた感じです」と振り返ったように慌てない。
GKギマラエス・ニコラスは落ち着いた守りで勝利に貢献
 DFガブリエルのシュートブロックなど、要所を封じていく。また、「こういうゲームだからこそ。元々落ち着かせてくれる選手」(中村コーチ)という峯野がマイボールの時間を増やし、久保原のシュートなどを引き出していた。
市立船橋の“心臓”MF峯野倖は後半途中からの出場でチームを活性化
 80分間で決着をつけられなかったものの、市立船橋は延長戦で東京学館との差を作り出す。手数の減った相手に対し、岡部の右足ミドルや交代出場のU-16日本代表MF篠崎健人(1年)のヘッド、久保原のターンからの右足シュートでゴールを脅かす。
市立船橋のU-17日本高校選抜FW久保原心優がシュートへ持ち込む
 そして、延長前半10+1分、渡部の左クロスを井上が競り勝ってゴール前へ。これに反応した伊丹が左足ボレーで叩き込み、2-1とした。歓喜の市立船橋イレブン。直後に佐々木が2枚目の警告を受けて退場し、残り10分間は10人での戦いを強いられた。だが、「もう本当、全員出し切れていた」とGKニコラスが頷いたように、選手を入れ替えながら走り切った市立船橋は東京学館に十分な反撃の機会を与えず。2-1で勝利した。
決勝点を喜ぶFW伊丹俊元と市立船橋の選手たち
 市立船橋は今季のプレミアリーグEASTで2分6敗。峯野やニコラスを怪我で欠いていたこともあり、苦しい戦いが続いている。特に総得点はわずか1。それでも、下を向かずに取り組んできたチームは、今大会初戦(対翔凜高)を久保原の2ゴールで制すと、続く中央学院高戦は後半残り3分からの2得点で逆転勝ちを収めた。そして、この日は延長戦勝利。中村ヘッドコーチは、「やっぱり1個勝てたのが大きかったとは思います。1勝っていうものが凄く遠かったので。それが自分たちで1勝、2勝と掴み取れたことが、少し自信にもなったのかと思います」と説明する。

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