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“上手いだけじゃない”東海大相模が全国切符獲得。後半40分に追いつき、延長戦で逆転勝ち:神奈川

ゲキサカ / 2024年6月15日 19時28分

東海大相模高が3大会ぶりのインターハイ出場を決めた

[6.15 インターハイ神奈川県予選準決勝 相模原弥栄高 1-2(延長)東海大相模 等々力]

“上手いだけじゃない”東海大相模が全国切符獲得! 令和6年度全国高校総体(インターハイ)神奈川県予選準決勝が15日に川崎市のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われ、東海大相模高が3大会ぶり4回目の全国大会出場を決めた。公立の相模原弥栄高と対戦した東海大相模は延長戦の末、2-1で逆転勝ち。決勝進出と2枠の全国大会出場を果たした。

 東海大相模は後半終了直前までリードされる苦しい展開だった。だが、繋ぐことを徹底して相手の足を止め、勝つために身に着けてきたタフさも表現。難敵を乗り越え、全国切符を勝ち取った。

 相模原弥栄は、3回戦でプリンスリーグ関東1部の桐蔭学園高を撃破するなど公立勢で唯一の4強入り。インターハイ出場歴を持つ弥栄西高、関東高校大会に出場した弥栄高の歴史を受け継ぐ公立校は、コンパクトな陣形で相手のビルドアップを引っ掛けて速攻を繰り出した。
相模原弥栄の10番レフティー、MF桑本暖は左足でチャンスメーク
 前半17分には、10番レフティーMF桑本暖(3年)のDF背後を突くパスでFW西村駿(3年)が抜け出したが、前へ出た東海大相模GK一坂新(2年)が阻止。だが、25分、相模原弥栄はスーパーゴールで先制した。中央の桑本が判断を変えて左サイドを展開。そして、FW橋爪櫂(3年)の落としを西村が右足ダイレクトで狙うと、ボールは鮮やかな弧を描いてファーサイドのネットへ吸い込まれた。
前半25分、相模原弥栄FW西村駿が鮮やかな右足シュートを決めて先制スタンドの同級生たちと喜びを爆発させた
 スタンドの同級生たちにも後押しされた相模原弥栄が、見事な一撃でリードを奪った。一方の東海大相模は、攻撃時に右SB森安南翔(3年)が中盤でビルドアップに参加。「中盤で話し合って、もっとしっかり受けて、距離感を近くしてっていうのは話し合ってました」という司令塔のMF長井隆之介主将(3年)やMF深澤蒼(2年)、森安が距離感近くボールに係わり、MF高畑旺崇(3年)の展開含めて相手を押し込む。失点後、ビルドアップのテンポを上げ、ゴール前では1タッチパスを交えた崩しにチャレンジした。
東海大相模のMF長井隆之介主将がドリブルでボールを運ぶ
 だが、長井が「(相模原弥栄は)僕たちが繋いでくるのにもしっかりついてくるし、左右に揺さぶるんですけれど、しっかり全部ついてくるんで、こじ開けるのはすごい大変でした」と振り返ったように、相模原弥栄はMF光安櫂里(3年)らが運動量を維持しながら対抗。相手の脅威になっていた西村やFW北村恒晴(3年)が奪い返しから、鋭くゴールへ向かってFKを獲得するなど、ストロングポイントを活かしながら2点目を目指した。

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