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天皇杯での“ラフプレー”、負傷者4人、敗戦でSNS炎上…町田の選手たちが語る複雑な思い「僕たちもファウルするために行くわけではない」

ゲキサカ / 2024年6月16日 0時15分

3点目を決めたMF下田北斗

[6.15 J1第18節 横浜FM 1-3 町田 日産ス]

 FC町田ゼルビアは12日の天皇杯で筑波大に敗れ、そのなかで4選手が負傷。黒田剛監督が相手チームに苦言を呈したことで、SNS上では様々な意見が飛び交った。中2日で迎えた今節は横浜F・マリノスに逆転勝利。試合後、選手たちは数日間の思いを口にした。

 FW藤尾翔太は冷静だった。「SNSで書かれていることは僕らにはコントロールできない。それを気にしても仕方がない」。自身はU-23日本代表の活動でアメリカ遠征に出ており、天皇杯は欠場。11日の試合後、飛行機のなかで時差ボケ対策をしながら帰国すると今節で即先発。「僕らは僕らでそういうところは何も考えず、コントロールできる部分はプレーで示す。試合に集中するだけ」。逆転ゴールで勝利に貢献。「サポーターと一緒に喜びたい気持ちが強かったので、みんなとサポーターのほうに行った」と笑顔を見せた。

 藤尾と同じく、MF平河悠もU-23日本代表活動から帰還後に即スタメン入り。サイドで圧巻の突破を連発した。移動中で見られなかった天皇杯は改めて観戦しており、「やっぱり思うところはある」と本音をのぞかせる。「4人怪我人が出るような試合は歯がゆいものがある。今日はその4人の分まで気持ちを入れて(試合に)入った」。大学生に負けたことで町田への風当たりも強まった。「そういう批判の声もたくさん聞こえてきた」と認めながら「自分たちは本当にただサッカーをやっているだけなので」と気にせず。「(批判を)黙らせる意味でも今日は勝ってよかった」と力を込めた。

 3点目をFKで沈めたMF下田北斗は天皇杯で戦った両チームを慮る。「僕もいろんな記事やSNS、いろんな声を聞いて、正解はないというか。それぞれの立場でいろんな受け取り方がある中で、僕はしっかりピッチで表現することというか、ゼルビアを応援してくれているサポーターの方が胸を張って応援できる試合をしたいと思っていた」。天皇杯では激しい競り合いもあったが「けっして全員がラフプレーをしたくてしているわけではない。相手も含めてそうだと思う」と強調。「怪我は仕方がない部分もある。そういったなかでフェアプレーというか、しっかり戦うことは意識して準備してきた」と目の前の試合に集中していたようだ。

 MFバスケス・バイロンは、青森山田高時代からの恩師でもある黒田監督の考えを汲む。相手チームへの苦言について「監督はたぶん選手のことを思って、ああいうことを言ったと思う」と言及した。「この2日間、SNSでも町田に対する批判があった。みんなで話もしたが、SNS見ても全部町田が出てくる」。自身への痛み以上に、自クラブのサポーターへの思いを尊重。「一番はサポーター。応援しているチームがあんなに批判されたら、たぶんつらい思いをするだろうと。ちょっと複雑だった」と胸中を吐露した。

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