1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

桐光学園が強度、切り替え、運動量で相手を凌駕。前回全国2位・3位対決を3-0で制し、神奈川県予選突破!

ゲキサカ / 2024年6月16日 9時5分

桐光学園高が昨年の全国2位・3位対決を制し、神奈川県予選突破

[6.15 インターハイ神奈川県予選準決勝 日大藤沢高 0-3 桐光学園高 等々力]

 桐光学園が会心の無失点勝利で神奈川予選突破――。令和6年度全国高校総体(インターハイ)への出場権2枠を争う神奈川県予選は、15日に川崎市のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで準決勝を行った。前回インターハイ2位の桐光学園高と同3位の日大藤沢高が全国切符をかけて激突。桐光学園が3-0で勝ち、2年連続16回目のインターハイ出場を決めた。

 強度、切り替え、運動量の三原則でライバルを凌駕。桐光学園が高い攻撃力を持つ日大藤沢を封じ込み、最も重視する無失点で全国大会出場を決めた。守りの要、CB青谷舜(3年)は、「ゼロっていうのはチームにとっては絶対欠かせないものなんで、それはできて良かったと思います」。会心の内容、結果で大一番を終えた。

 日大藤沢はリスクをかけない入りから、徐々に自分たちの技術力で相手のプレッシャーを剥がして前進していくことを目指していた。だが、相手の勢い、強度が影響してか、序盤が過ぎても勇気を持って間を突くことができない。

 一方の桐光学園は、「ディフェンスでも、攻撃でも、今日の立ち上がりはいつもに比べたら良かったんじゃないかなと思っています。練習で日大藤沢の対策としてやってきてるんで、桐光らしいサッカーをするためにも前から行って、良い守備から行って、攻撃に繋げるっていうのができた」(青谷)という入りだった。

 前線から相手CBに厳しくプレッシャーを掛けることで日大藤沢の特長を消すことに成功。前半19分に左SB陶山響(2年)の右CKからU-17日本高校選抜候補CB杉野太一主将(3年)が先制ヘッドを決め、試合の流れを傾けた。
桐光学園CB杉野太一主将は攻守で高さを発揮。先制ヘッドを決めた
 日大藤沢は日本高校選抜の10番MF布施克真(3年)が、上体の強さでDFをいなす形で強引に前進。違いを示すような動きも見せていた布施や、果敢な仕掛けが特長のMF宮澤朋哉主将(3年)が背中でチームを鼓舞する。だが、「ビビんなっ、もっと回せるよっていう風に声は出していたんですけど……」(布施)普段よりもロングボールが増加。クロス、セットプレーでゴール前のシーンを作っていたものの、なかなか自信を持って前進することができず、受け身な戦いになってしまう。
日大藤沢は日本高校選抜MF布施克真が背中でチームを鼓舞日大藤沢はMF宮澤朋哉主将が積極的な仕掛けを見せたが……
 佐藤輝勝監督は相手のプレッシャーからも、バトルすることからも逃げてしまっていたことを厳しく指摘。揺るがない自信、準備が「まだまだ足りない」と評していた。一方、リードする桐光学園は、後半も主導権を離さない。1年生MF萩原慶の強引な仕掛けから陶山が左足シュート。奪い返しでも奮闘していた萩原や1年生離れした落ち着きを見せるMF米川洋輝をはじめ、自分たちの特長を表現していた。
桐光学園の1年生MF萩原慶は攻守で能力の高さを示した
 プレッシングでは、鈴木勝大監督の「もう一回!」「もう一回!」の声に後押しされた選手が2度追い、3度追い。攻守両面で嫌な存在になっていたFW丸茂晴翔(3年)は、最後まで身体を寄せて相手にストレスを与え続ける。また、各選手が相手のトラップしたタイミングを狙ってアプローチするなどインターセプト。日大藤沢は交代出場のMF光田怜馬(3年)やMF徳永壱太(3年)が中盤でボールに係わる回数を増やしていたが、奪うことへの執着心を見せる桐光学園は技術力の高い相手に攻め切られる前にマイボールに変えていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください