全国へ「絶対行くんだ」。鹿島学園が昨夏の全国王者・明秀日立を2-0で下し、茨城タイトル奪還
ゲキサカ / 2024年6月16日 17時33分
[6.16 インターハイ茨城県予選決勝 鹿島学園高 2-0 明秀日立高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]
鹿島学園が前回全国王者を破って茨城タイトル奪還――。令和6年度全国高校総体(インターハイ)茨城県予選決勝が16日、ひたちなか市総合運動公園陸上競技場で行われ、鹿島学園高が昨年度日本一の明秀日立高を2-0で撃破。2年ぶり10回目のインターハイ出場を決めた。
表彰式後、鹿島学園の選手たちはメーンスタンド前で控え部員、父母たちと記念撮影。その後、大興奮の選手たちはスタンドの黄色いユニフォームと一緒になって喜びを爆発させた。昨年は3連覇のかかったインターハイ予選、4連覇のかかった選手権予選でともに敗退。特に夏は、宿敵・明秀日立が日本一になる姿を悔しさを抱きながら見ていた。
MF濱口聖主将(3年)は、「去年はインターハイも、選手権も取れてなかった中で、自分たちが(今大会)始まる時にも『全国は絶対行くんだ』っていう気持ちがあって、そういう話を何回もしてきた」。その強い思いをぶつけて前回の全国王者を撃破。「明秀日立さんを倒して全国に行くっていうのは、周りの期待の大きさもそうですし、自分たちの波にも乗れるっていうのは話し合ってきたので、一段階目のチャレンジが成功できたのは大きかったです」(濱口)。目指してきた明秀日立撃破とタイトル奪還を全員で喜んだ。
前半、4日前の準決勝同様に風下を取った鹿島学園は、守備を重視した戦い。明秀日立が主導権を握る展開となった。5分、左サイドへの展開からMF尾上陸(3年)が連続でのキックフェイントでマークを外し、クロス。このこぼれ球をMF柴田健成(3年)が右足で狙うが、鹿島学園の注目GK佐藤稜亮(3年)が反応してストップする。
立ち上がりから攻勢をかけた明秀日立は前半5分、MF柴田健成が右足シュート
鹿島学園はFW山本葵(3年)、FW中川輝琉(3年)の強力2トップへボールを入れてシンプルな攻撃。押し返す力を持つ2人を活用するが、明秀日立のボールを握る展開が続いた。相手を見ながら攻める明秀日立は、柴田やMF阿部巧実(3年)がマークを落ち着いて交わしてチャンスメークする。
前半は明秀日立ペース。守備でもCB菅野一葵中心に相手の攻撃を跳ね返した
そして、10番の注目MF竹花龍生主将(3年)が1タッチでのシュートやラストパス。だが、17分にカウンターからのチャンスを相手CB齊藤空人(2年)に阻止されたほか、ゴール前で身体を投げ出して守る鹿島学園DFの前に得点することができない。
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