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[MOM4747]駒澤大高FW岸本空(3年)_みんなが待っていたストライカーの覚醒。途中出場から土壇場での決勝点でチームを全国に導く!

ゲキサカ / 2024年6月17日 12時45分

駒澤大高FW岸本空(3年=横河武蔵野FC U-15出身、左端)が執念の決勝ゴール!

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.15 インターハイ東京都予選準決勝 駒澤大高 1-0 國學院久我山高 AGFフィールド]

 オレがやるしかないと思っていた。0-0。残された時間は5分ぐらい。主役になるにはもってこいの状況だ。自分が投入された理由はわかっている。苦しい試合に決着を付けるゴールを奪う。そのためにひたすら努力を積み重ねてきたのだから。

「もうメチャクチャ嬉しかったですね。後半の終盤あたりのゴールだったので、そこでチーム全体に良い流れを持ち込めましたし、相手にとっても苦しい時間帯での1点だったと思うので、率直に嬉しかったです」。

 ジョーカー起用を受け入れて前を向き続けた、献身のストライカー。駒澤大高のナンバー11。FW岸本空(3年=横河武蔵野FC U-15出身)は土壇場でねじ込んだ自らのゴールで、全国大会へと繋がる扉を力強くこじ開けてみせた。


「途中出場がここ3試合は続いていて、悔しさはありました」。岸本は率直な思いをそう明かす。インターハイ予選も2次トーナメントに入ると、メンバー表の“交代要員”の欄に11番の名前が書き込まれる機会が増えていく。

 チームが大一番と位置付けて臨んだ、昨年度の高校選手権全国4強の堀越高と対峙した2回戦。岸本がピッチに登場したのは、1点をリードした後半36分から。任されたゲームクローズの役割を全うしたストライカーに、シュートを打つチャンスは訪れなかった。

 もちろん自身の立ち位置に納得しているはずはない。ただ、同時にチームで戦う気持ちはブラしたくない。「去年は先輩方に付いていく感じだったんですけど、最高学年になって自覚や責任が出てきたので、ベンチでもスタメンでも、自分が先頭に立ってチームを良い形で動かしていきたいなと思っていました。あとは途中から試合に出る時に、交代で下がってきた選手に『絶対やってこいよ』と言われたり、そういう励ましの声や鼓舞してくれる声が多くて、そこにはだいぶ支えられたかなと思います」。チームメイトたちも岸本の気持ちはよくわかっていた。

 勝てば全国出場が決まる準決勝。國學院久我山高との一戦は拮抗した展開に。スコアレスで迎えた後半16分。アップエリアにいた11番に声が掛かる。「久我山さんは結構回してきて、その中で結構押し込まれる展開が続いていたので、『前線でタメを作る時間が必要だ』と亀田先生がおっしゃっていて、その中で自分の強みのフィジカルを生かして、攻撃の起点になれればと思いました」。自分の果たすべき役割を整理して、緑の芝生へと駆け出していく。

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