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明秀日立はシュート数12-3も茨城決勝で敗退。選手の最大限を伸ばしながら、秋のリベンジへ向かう

ゲキサカ / 2024年6月17日 13時46分

明秀日立高は選手の最大限の力を向上させ、冬のリベンジを目指す

[6.16 インターハイ茨城県予選決勝 鹿島学園高 2-0 明秀日立高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]

 全国連覇の夢は、茨城県予選決勝で潰えた。昨夏のインターハイチャンピオン、明秀日立高は茨城県予選連覇をかけた決勝で鹿島学園高と対戦。シュート数で12-3と大きく上回ったものの、80分間のスコアは0-2で敗れた。

 涙を見せる選手もいたように、悔しくないはずはない。だが、プリンスリーグ関東1部の強豪校相手に、前向きな試合内容であったことは確か。萬場努監督は、「やりたいことは本当にちゃんとオフェンスの面ではかなり出たから、この勝負には負けたけれど、これからの選手の成長っていうことを考えれば、勝てば何でもいいっていう風にならずに、ちゃんとブレずにやれたっていうのは良かった」と語った。

 前半、風下の鹿島学園が守備を重視する戦いを選択。重心の低い相手に対し、明秀日立はMF阿部巧実(3年)やCB久保遼真(2年)がボールを大事にゲームメークする。そして、MF柴田健成(3年)やMF尾上陸(3年)が飛び込んでくる相手をかわして前進。注目10番MF竹花龍生主将(3年)が1タッチでのスルーパスやシュートにチャレンジするなど、攻め切る形で攻撃を終えていた。
 
 伝統的にフィジカル面の強さや強度をクローズアップされる明秀日立だが、技術面への取り組みを続けてきた。「分岐点になったのはサニックス(カップ、3月)に行って、やっぱり強度の中でも結局はちゃんと技術がなきゃ、もう一回頂点行く上では難しいなっていうのは正直思ってたんで」と萬場監督は説明する。今年は竹花を筆頭に個で仕掛けることの選手も多く、コンビでもシュートシーンを作り出していた。

 だが、前半40分に鹿島学園FW山本葵(3年)の突破を止められず、相手のファーストシュートで失点。後半に反撃し、チャンスも作り出していたが仕留められず、逆に寄せの甘くなったところでミドルシュートを決められてしまった。

 また、鹿島学園の強固な4バックに苦戦。竹花は「仕留め切れないっていうところが自分たちの弱さで、相手は少ないチャンスで2点仕留めてきたっていうのは、自分たちと学園の違いかなとは感じてます」と認め、萬場監督も「やっぱり一発勝負のっていうところは、これからちゃんと秋に向けて詰めなきゃいけないなっていうところはすごく感じています」と語っていた。

 昨年はインターハイで静岡学園高や青森山田高といった優勝候補を連破して初の日本一に輝き、選手権も茨城県予選を突破した。「僕たちはいい思いをして来ていることが最近特に多かったし。やっぱりもう一回、県内でちゃんと勝ち切るっていう。ライバルに打ち勝つっていう強い思いがなきゃいけない」と指揮官は指摘した。

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