現役プレミアリーグ主審も交えて3時間の大激論!! JFA審判委がプロレフェリーキャンプを報道公開
ゲキサカ / 2024年6月21日 20時8分
日本サッカー協会(JFA)が19日、千葉市内の高円宮記念JFA夢フィールドで行われたプロフェッショナルレフェリー(PR)キャンプを報道陣に公開した。同日のJ1担当審判員を除く16人のプロ審判員と、交流プログラムで来日しているプレミアリーグ主審のダレン・イングランド氏が参加。およそ3時間行われた座学では実際の試合映像が用いられ、判定の正誤だけでなく、選手対応や動き方などレフェリングの細部に至る部分まで意見交換が行われた。
扇谷健司審判委員長は冒頭で「ここでやることが試合で実際に活きていると思う」と話し、PRキャンプの重要性を強調。佐藤隆治JFA審判マネジャーは「現役のPRがどのように事象を考えているのか、どうやって改善していこうとしているのか、そのプロセスが大事だと思う」と熱い議論を求めた。
座学の冒頭ではイングランド氏がプレミアリーグ担当審判員のサインが記された現地のレフェリーユニフォームをJFAに寄贈。扇谷審判委員長がユニフォームをその場で着用すると、プロ審判員たちが大盛り上がりの様子を見せる和やかムードで始まった。
ところが続く本編では空気が一変。試合映像を使った意見交換ではPR自身が担当した試合も多く扱われた中、レフェリングの改善すべき点を厳しく指摘する場面も見られるなど忖度ない議論が交わされていた。
この日の最後に取材対応した中村太主審は、時として自身の判定が仲間から強くダメ出しされる場合があることについて「僕たちの仕事の一部」と認識。その上で「皆さんに納得してもらえる判定ができるようにと突き詰めていくのがプロなのかなと思い、自分は取り組んでいる」と話していた。
意見交換は2部制で行われ、初めに行われた副審パートでは宮島一代JFA審判マネジャーがインストラクターとして登場。「チームワーク力の向上」をテーマに、副審が旗を振ってファール判定をサポートするシーンや、カードの必要性を主審に伝えるシーンが取り上げられた。
争点に対する主審と副審の位置関係から不必要なフラッグアップがされたケースも議論の対象となり、PRからは「ゲームコントロールを一気に難しくしてしまう可能性もある」「フラッグアップが選手やレフェリー(主審)から求められているのかという考えは持った方がいい」といった意見が出されていた。さらに無線を通じて主審に伝える声のトーンやタイミングに関する意見も出てくるなど、細部まで突き詰めていく姿勢が示されていた。
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