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5発でプリンス関東2部無敗首位をキープ。山梨学院は隙をなくし、プレミア勢とも互角に戦えるチームへ

ゲキサカ / 2024年6月23日 6時9分

 17分には、FW朝倉総(2年)が強靭なフィジカルを活かす形でDFの前へ出て、決定的な右足シュートを放つ。だが、前橋商はこれをGK蜂巣煌英(2年)がストップ。その後も、相手MF速水仁(3年)や関口に至近距離からのシュートに持ち込まれていたが、DF陣が最後まで食らいついていたこともあって守護神が好セーブを続ける。
noyahoobody>守備面での貢献度を高く評価されている山梨学院の2年生MF高見啓太
 前橋商は狙いを持った攻撃でチャンスも作り出していた。DFラインでパスを繋ぎ、GK蜂巣が前線へロングフィード。この日空中戦での抜群の強さやキープ力で存在感を放ったFW井上が再三競り勝って見せる。井上は右SH櫻井聖那主将(3年)や俊足FW清水一真(2年)との連係も良好。前半終盤は、前橋商がCB新井大樹(3年)らDFラインやGKで相手のプレッシングを攻略する回数を増やす。そして、持ち味の連動したパスワークなどからチャンスを連発した。
前橋商の10番FW井上泰は抜群の高さを発揮した
 だが、井上とのコンビから櫻井の放った決定的なシュートが山梨学院GK板倉にかき出され、ポジショニング良く仕掛けへ持ち込んでいた初先発MF吉田祥大(2年)のシュートも相手DFにブロックされてしまう。

 山梨学院は後半開始からFWオノボフランシス日華(2年)とMF細田康貴(2年)を同時投入。右SB星野雄大(3年)のクロスやオノボのロングスローで相手に圧力をかける。だが、前橋商はGK蜂巣のファインセーブなどで1点差を維持すると、8分に右FKの競り合いで井上がPKを獲得する。このPKを井上が自ら狙うが、山梨学院GK板倉が読み切ってストップ。すると、直後の攻撃でオノボがPAでDF2人をかわして右足シュートを叩き込んだ。
後半8分、山梨学院GK板倉一心(左)がPKをストップ後半9分、山梨学院FWオノボフランシス日華が追加点
 山梨学院は14分にもオノボがクロスバー直撃の右足シュート。苦しい展開となった前橋商だが、相手を見ながら長短のパスを繋ぐチャレンジを継続する。18分には、清水とのワンツーからPAへ潜り込んだ櫻井がPKを獲得。これを左SB廣田凌星(3年)が左足で決めて1点差とした。
前橋商は後半18分、MF櫻井聖那主将がPKを獲得左SB廣田凌星が左足でPKを決めて1点差
 山梨学院はこの日2つめのPK献上。岩永監督は「今、(島垣亮吾)ヘッドコーチも凄く『隙なくやれ、隙なくやれ』っていうところで、練習でもかなり求めているし、もっと自分たちのやっていることに満足せずに上を目指すっていうことは大事かなと思います。(守備面では)もっともっと連動して相手コートから出さないぐらいやりたい」と指摘する。

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