5発でプリンス関東2部無敗首位をキープ。山梨学院は隙をなくし、プレミア勢とも互角に戦えるチームへ
ゲキサカ / 2024年6月23日 6時9分
前橋商は首位相手に渡り合い、ホームの試合会場を盛り上げる。だが、山梨学院は終盤、再びギアを上げて相手を飲み込んだ。コンディション面を考慮されてベンチスタートだったFW関塚力登(3年)を前線へ送り出し、プリンスリーグ関東2部6戦連発中の関塚とオノボの高速2トップが前橋商ゴールに襲いかかる。
30分には、スルーパスで抜け出したオノボがDF1人を外して左足で貴重な追加点。また、コーチ陣が「守備のところで欠かせない」と声を揃えるMF高見啓太(2年)がセカンドボールの回収やインターセプトで存在感を放った。加えて、DFリーダーのCB志村晃(3年)や後半に競り勝つ回数を増やしたCB鈴木晶太(3年)が相手の前進を阻止する。
後半30分、山梨学院FWオノボフランシス日華が左足で決めて3-1
そして、41分、右サイドから中央まで持ち込んだオノボがシュート。その後の混戦から関塚が抜け出し、右足で7試合連続となるゴールを決めた。山梨学院は45+2分にも関塚が個の力でDFを切り裂き、左足で2点目のゴール。5-1で快勝した。
後半41分、山梨学院FW関塚力登が7戦連発となるゴールFW関塚力登はアディショナルタイムにも決めた
山梨学院は1月のNEW BALANCE CUP(通称・裏選手権)7試合で24得点を叩き出して優勝。岩永監督は、「『プリンス1部とかプレミアリーグのチームとやっても互角になれるように作っていこう』っていうのはヘッドコーチも言ってくれてるんで、選手もそこは意識していると思います」。改善を重ねてより隙をなくし、上位カテゴリーのチームを上回るような力を身につける。
インターハイまであと1か月ほど。関口は「今年はまずインターハイで優勝して選手権に繋げたい。自分としては毎試合ゴールに絡んでいきたい」と意気込み、関塚は「みんな日本一目指してるし、自信はあります」と語った。“公式戦無敗”の山梨王者が、2018年度以来の夏の日本一に挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)
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