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バイエルン・ミュンヘンへの短期留学も経験したハマブルーのスナイパー。横浜FCユースFW前田勘太朗が自身の中に置く世界基準

ゲキサカ / 2024年6月23日 19時24分

 後半45+2分。右サイドからDF小漉康太(3年)がアーリー気味に入れたグラウンダークロスは、相手DFのクリアに遭ったものの、こぼれをいち早く収めた前田は身体をひねりながら枠内シュート。ここも相手GKのファインセーブに阻まれるも、シュートセンスの一端を披露する。

身体をひねってシュートを打ち込む前田(右端)

「1-4で負けている中で、チームとして得失点差を埋めるということと、個人の得点数を増やすという意味では、アレは間違いではない選択だったのかなと思いますけど、もうちょっとシュートの威力や強さのところは上げていけるところがあるかなと思いました」。

 ゲーム状況も判断しつつ、ゴールを挙げるための選択肢を選び取れることが、ストライカーとしての大事な要素であることは言うまでもない。今季はここまでのプレミアでも4ゴールを記録。得点に繋がらなかったが、この日見せた形の違う2つのシュートにも着実な成長の跡が窺えた。


 本人も『ドイツに行った時』と言及していたように、前田は「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」のメンバーに選出され、昨年の11月末から約2週間に渡ってドイツの名門として知られるバイエルン・ミュンヘンに短期留学。素晴らしい環境の中で、大きな経験を得た。

「向こうではU-17のカテゴリーに入れてもらいました。サッカーのレベル感で言ったら、『突き詰めればやれるな』という感じはしたんですけど、狭いエリアでの基礎技術が向こうの選手は凄く高くて、ライン際でも失わないですし、ボールを出さずに身体を入れてターンすることも凄く上手くて、そこは自分も刺激になりましたね」。

「あとは練習内容もわからない中で、見よう見まねでやっていたんですけど、『やっぱり言語を理解する必要があるな』とは思いました。他にも環境のところで、バイエルンの練習場にはサッカーコートが15面ぐらいあったので、世界基準のアカデミーを経験できたかなと思います。若いうちに世界へ行くという自分の中でのビジョンがあるので、改めて若いうちに行けるんだったら、どんどん海外にも行ってみたいと思いましたね」。身体で体感した手応えは、自分の中にしっかりと刻み込んでいる。


「自分は足元より“背後”で違いを出せるという部分で、背後に出たらほとんどのディフェンダーに競り勝てますし、そこからシュートに持っていく得点パターンが多いので、“背後”は1つの特徴かなと思います」と自身でも分析する通り、川崎F U-18戦でもDF深澤莉久(3年)のシンプルなフィードからゴールを獲り切ったように、前田の特徴は背後へと抜け出すタイミングと、そこから加速するスピードだ。

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