玉野光南が1-0で7試合ぶりのプリンス中国白星。雪辱を期す選手権予選へ向け、DF清水元徳主将「この夏で、どれだけ成長できるか」
ゲキサカ / 2024年7月1日 19時18分
[6.29 高円宮杯プリンスリーグ中国第9節 玉野光南高 1-0 立正大淞南高 松江市営補助競技場]
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2024 中国は29日に第9節が行われ、立正大淞南高(島根)と玉野光南高(岡山)が対戦。玉野光南が1-0で勝ち、久しぶりの勝ち点3を獲得した。
試合終了のホイッスルが鳴ると、玉野光南の選手・スタッフは大きな声を上げて喜びを爆発させた。4月の第2節で瀬戸内高(広島)を2-1で下したのを最後に6試合未勝利。苦しい戦いが続いていたが、後半に挙げた1点を守り抜いた。
一進一退の攻防が続いた前半を経て、後半は押し込まれる時間が長かった。それでも粘り強く守って失点を防ぐと、後半17分にMF佐藤宏海(3年)の左からのセンタリングを、MF三木滉大(3年)がヘッドで決めて先制。これが決勝点となり、レノファ山口FC U-18(山口)を1-0で下した開幕戦以来の完封勝利となった。
『魔の時間帯』を乗り越えた勝利でもあった。就実高(岡山)との同県対決となった前回の第8節、後半36分のゴールで3-2とリードしながらも、後半アディショナルタイムの45+3分に失点して3-3の引き分け。大社高(島根)と対戦した第5節も、1-0で迎えた後半43分の失点で追い付かれて引き分け、試合終了間際の失点で勝ち点4を失っていた。
悔しい結果を乗り越えての勝利に、3バックの中央で守備を統率したキャプテンのDF清水元徳(3年)は「粘りました」と笑顔。「なかなか勝ち切ることができず、乙倉(健二)監督からも終盤の弱さを指摘されていました。学校生活や朝練習の質など、細かいところから変えていこうと頑張ってきた」と語る積み上げの成果を結果で示した。
乙倉監督が「チームのために体を張り、ピッチ内でもピッチ外でも汚れ仕事を頑張ってくれる、頼もしいキャプテン」と絶大な信頼を寄せるチームリーダーは、身長163センチとCBとしては小柄ながら、指揮官が評価するとおりの球際で譲らない守備が身上。この日は先制した後、相手の波状攻撃にさらされる場面もあったが、GKも含めたチームメイトと声を掛け合い、最後までゴールを割らせなかった。
今年度はプリンスリーグ中国で開幕2連勝の好スタートを切ったが、その後は前述のとおり勝利から遠ざかった。第7節終了後に始まったインターハイ(全国高校総体)予選でも、準々決勝で作陽学園高に0-1で敗戦。シュート数では上回ったが前半の失点が響き、その作陽学園高が勝ち上がってインターハイ出場を決めたことも悔しさを倍増させた。
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