1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM4755]近江MF廣瀬脩斗(3年)_とにかく効いている頼もしい黒子。国立のピッチも経験したボランチが目指すのは「陰の主役」!

ゲキサカ / 2024年7月1日 19時36分

近江高が誇る頼もしい黒子、MF廣瀬脩斗(3年=京都サンガF.C.U-15出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.29 プリンスリーグ関西1部第9節 近江高 2-1 神戸弘陵高 近江高校第2G]

 中盤のど真ん中にどっしりと構えるのが、任されている大事な仕事。もちろん攻撃に参加するのも好きだけれど、とにかく前に行きたいチームメイトたちを楽しく泳がせ、全体のバランスを取ることも嫌ではない。このグループの勝利のために、自分にしかできないことを、100パーセントでやり切ってみせる。

「自分は対人のところだったり、守備で一番大事なところでボールを取り切ったりするところが特徴なのかなと考えています。やっぱり失点することが一番嫌ですし、陰で活躍することも自分は好きなので、そういうところでチームに貢献したいと思います」。

 昨年度の高校選手権準優勝に輝いた近江高(滋賀)の中盤を取り仕切る、頼もしい黒子。MF廣瀬脩斗(3年=京都サンガF.C.U-15出身)が披露した丁寧なかじ取りが、チームの4試合ぶりとなる白星に与えた影響を見逃すわけにはいかない。


 とにかく効いていた。近江のボランチを任されているナンバー6のことだ。「相手も結構後ろで回したりしていたんですけど、自分のマークのところは前を向かせたらあかんし、前に入れられた後は自分もプレスに行って、そこで取り切れたらいいなということはずっと考えていました。逆に前の選手が追った後は相手も慌てますし、チャンスになってくるので、セカンドの回収だったり、ボールがこぼれてくるところを常に狙えるようにはしていました」。やるべきことをしっかり整理して、それを過不足なくピッチ上で表現していく。

 ゲーム展開も理想的だった。4連勝中と好調の神戸弘陵高(兵庫)をホームに迎えた一戦は、前半4分に早くもMF中江大我(2年)が先制ゴールをマーク。「最近は前半から行ける試合が少なかったんですけど、今日に関しては自分たちから仕掛けていけたと思います」と廣瀬も立ち上がりのチームに勢いを感じていたようだ。

 1点を追い掛ける相手はボールを動かしながら、サイドアタックをベースに攻勢を強めてくる中で、中盤のバランスを維持しつつ、リスク管理も怠らない。「周りの選手たちにずっと攻撃の意識があるんだったら、自分はその中で守備意識をより強く持って、カウンターを防ぐのが自分の役割だと思っています」。攻めている時も、守っている時も、常に思考を張り巡らせる。

 ただ、この日は急激に暑くなったことで、フルパワーでピッチを走る6番にジワジワと疲労が蓄積されていく。2-0とリードした後半33分。足を攣った廣瀬は交代選手に勝利を託す。「まだまだ走らないとダメですね(笑)。正直キツかったですけど、ここからずっとこういう気候になってくると思いますし、これを耐えたら冬に向けても強くなると思うので、今が頑張り時かなと思っています」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください