[MOM4756]大津MF嶋本悠大(3年)_2発に加え、PK獲得。注目ボランチが“基準”の質と強度、得点力も示す
ゲキサカ / 2024年7月2日 9時34分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.30 プレミアリーグWEST第10節 静岡学園高 1-8 大津高 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド]
プレミアリーグWESTで6連勝中の首位・大津高(熊本)は、試合開始からの23分間で4ゴールと難敵・静岡学園高(静岡)を圧倒。中でも10番MF嶋本悠大(3年=ブレイズ熊本出身、U-17日本高校選抜)の動きが際立っていた。
前半6分、PAでMF舛井悠悟(3年)の折り返しを引き出す。ボールがやや緩く、「自分も、追いつけるかなと思って」という状況だったが、DFよりも先に触れたところで倒されてPKを獲得する。
このPKをFW山下景司(3年)が決めて先制。さらに前半12分、嶋本は右SB野口悠真(3年)のPAへのパスに走り込む。そして、「上にGK越えれば入ると。GKを越えるかだけ意識しました」という1タッチのループシュートで鮮やかにゴールネットを揺らした。
「最近は(インターハイ)県大会の決勝や(前節の鹿児島)城西戦(のゴール)だったり、2列目から飛び出していくことはとても意識しているんで。得点に結びついてるっていうのはとても大きいかなと思っています」。ボランチからPAまで入り込む動きで2つのゴールをもたらした。
特に序盤はそのテクニックとアイディア、強度で相手との差を生み出した。「自分はこのチームの中心というか、自分がそのゲームの強度や質を自分のプレーで見せるっていう立場だと思ってるんで、前半のプレーはとても強く意識してやっています」。高い強度の守備でマイボールに変えると、ボールを失わない力を見せる。
狭い局面でも、巧みに浮かしたボールコントロールと正確なトラップで打開。“基準”の質と強度を示したMFは、遠い位置でフリーの味方を見逃さずに展開するなどゲームメークの部分でも存在感を放っていた。
チームはその後ボールを保持される時間がやや増えたものの、後半に再びギアを上げて3得点。嶋本は後半45分、PAでMF兼松将(3年)からラストパスを受けると、冷静にDFをかわして右足シュートを叩き込んだ。味方のお膳立てに感謝の2点目。これで今季の得点数は、ボランチながらリーグ5位タイの6得点となった。チームは学校のテスト明けでコンディション面の不安もあったというが、8-1で快勝。嶋本は中心選手としての役割を果たし、快勝へ導いた。
嶋本はブレイズ熊本時代、“偽ボランチ”のような役割をする左SBだったという。大津へ進学した際の希望はトップ下など攻撃的なポジションで「元々ボランチを高校でやろうと思ってなくて」と振り返る。
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