[MOM966]明治大GK韮澤廉(4年)_高校選手権決勝を戦った守護神、苦しみ抜いて4年目の大学公式戦デビュー
ゲキサカ / 2024年7月2日 20時44分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.30 アミノバイタル杯決勝 明治大3-1日本大 味フィ西]
試合終了の瞬間、背番号30は小さくガッツボーズを作った。「感情に表しきれないくらいの嬉しさ、こみ上げてくるものがあります。やっぱりやり続けてきてよかったなと」。明治大の守護神として5大会ぶりの優勝に貢献したGK韮澤廉(4年=青森山田高)は感傷にふけた。
強豪・青森山田高出身。生まれは大阪だが、「自分にあった甘さ、弱さを払しょくしたい」と決意し、雪国での高校生活を選んだ。高校最後の大会となった高校選手権には正守護神として出場し、PK戦で惜しくも優勝を逃したが、大会屈指のGKとして注目を集めた。
しかし高校選手権の時にはすでに満身創痍で戦っていたという。「選手権の時も股関節がずっと痛くて、アップなしで出ていました。病院に行っていなかったけど、明治の練習の1日目にびっこを引くくらい痛くて、病院に行って来いと言われて。行ったらすぐに手術が決まりました。お医者さんにもよくやっていたねと言われるくらいでした」。
診断は全治10か月。大学1年目は完全に棒に振った。そして怪我から復帰した2年目以降も、ハイレベルな競争の中で下位チームの試合にすら絡むことができなかった。「練習試合だけ。ずっと結果が出せなかった。去年は夏に(関東リーグで)サブで3試合くらい入ったけど、その時も自分を出せなかった」。結局、公式戦の出場がゼロのまま4年目のシーズンに突入することになった。
しかし韮澤の4年間の頑張りをみてきた栗田大輔監督は、どこかでチャンスを与えたいと思っていたと明かす。「アミノバイタルは韮澤を中心に行こうと決めていた」。初戦となった2回戦の國學院大戦。昨年度大会では躓いた重要な初戦に、韮澤の大学公式戦デビューをぶつけた。
当然、ここまで試合に出られないという経験は大学に入ってからが初めて。試合前の感情は言葉に表しきれないものがあったようだ。「正直、震えました。國學院大戦は応援がなかったんですけど、続く早稲田大戦のアップで応援歌を聞いたときは涙が出るくらい、こみ上げるものがありました」。初戦は気合が空回りすることもあったというだが、大会を通して3試合に出場して優勝に貢献した。
「明治は人間形成を大事にしていて、それを求めて入ってきたのにめちゃめちゃ甘さがあったり、弱さがあって。でも自分と向き合う時間が長い中で、栗田さんが一番に向き合ってくれた。感謝の思いが強くて、それを表現したいと思える4年目で、結果で活躍できたことが嬉しい。自分のためにというのは本当に全くなくて。優勝という結果で終われてホッとしています」
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