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個人の繋がりからグループの全体像を描くブレないアカデミーのフィロソフィー。さらなる進化を期す熊本U-18は長崎総科大附とスコアレスドロー

ゲキサカ / 2024年7月7日 18時25分


 ハーフタイムに動いたのは熊本U-18。最前線で奮闘したFW西門樹浬(2年)に代えて、MF森平一輝(2年)を中盤に投入。ボランチの堤が右ウイングへ、右ウイングの白濱が1トップへそれぞれスライド。後半4分には白濱が早速フィニッシュまで持ち込み、軌道は枠の左へ外れたものの、先制点への意欲を滲ませる。

 だが、試合の流れは少しずつ「良い感じで前の選手が方向を切ってくれていたので、後ろも狙いやすくて、そこで自分たちの持ち味の運動量だったり、ハードワークを生かせていたと思います」と宇土も振り返った長崎総科大附に。11分に右から宇土がFKを蹴り込み、ニアに潜ったDF角田碧斗(3年)はシュートまで持ち込めなかったものの、以降もセットプレーを中心に攻勢を強めていく。

中盤で奮闘した長崎総合科学大附高のキャプテン、MF宇土尊琉

 終盤は双方がチャンスを作り合う。31分は長崎総科大附。左サイドを駆け上がったDF田中泰平(3年)のクロスに、坂本が合わせたヘディングは熊本U-18のGK宮本哲宏(3年)がファインセーブで回避。33分は熊本U-18。「相手も疲れていたので、『もっと行けるな』と思ってギアを上げました」と後半に入って存在感の増したMF成田響輝(1年)が中央を切り裂いてラストパスを送るも、高村のシュートはクロスバーの上へ。漂うゴールの予感。両チームが踏み込むアクセル。

 37分は長崎総科大附に決定機。左サイドを運んだ門井のシュートは、ここも宮本が懸命に弾き出すと、こぼれを叩いた坂本のフィニッシュは東が身体でブロック。41分も長崎総科大附。坂本、DF河野泰良(1年)と繋いだボールから、MF小手川蓮(3年)が狙った枠内シュートも、宮本がビッグセーブ。「とにかく後ろは良い準備と失点ゼロを意識して声を掛けていました」という守護神がゴールマウスに立ちはだかる。

ファインセーブを連発したロアッソ熊本U-18の守護神、GK宮本哲宏

「『粘り強くやって1本刺そう』というのはみんなで話していたので、その1本を刺せなかったのが今日の課題かなと思います」(宇土)「ボールを持つシーンが多い中で、最後のクオリティのところが低かったり、足を振るところの思い切りがちょっとなかったかなと思います」(東)。ファイナルスコアは0-0。お互いにゴールを奪い切るまでには至らず、勝ち点1を分け合う結果となった。


 3月に開催された船橋招待U-18サッカー大会では、強豪が居並ぶ中で優勝するなど、前評判が高かった熊本U-18だが、ここまでのリーグ戦では8試合を終えて2勝3分け3敗と黒星が先行。プレミアリーグプレーオフ圏内に当たる2位とは5ポイント差の6位に付けている。

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