内容、意識も徐々に向上。「もっとできる」市立船橋はより細部にこだわって1勝で乗る
ゲキサカ / 2024年7月7日 10時11分
[7.6 プレミアリーグEAST第11節 尚志高 4-1 市立船橋高 仙台大学サッカーフィールド郡山]
インターハイ千葉県予選決勝で当時プレミアリーグEAST首位の流通経済大柏高に2-1で勝利。流経大柏優位という前評判を「結果で覆したい」とピッチで戦い、全国大会出場権を獲得した。
市立船橋高は決勝の一週間後に行われたプレミアリーグでの流経大柏戦も1-1でドロー。チーム状態も、意識も着実に変わってきているというが、その後の横浜FCユース(神奈川)戦を0-3、この日の尚志高(福島)戦も1-4で終え、3分8敗とリーグ戦未勝利のまま中断期間に入ることになった。
この日はボールを保持し、主導権を握っての戦い。上手くいかない時間帯もあったが、距離感の良いパス交換で打開したり、奪い返したりできているシーンも多かった。だが、波多秀吾監督は勝負の肝を握るゴール前の攻防での差を指摘。また、マークの受け渡しの声、ラインの上げ下げなど「向こうが10回やってきたら、10回やらなければいけないところ」が不足していることを課題に挙げていた。
選手権で全国3位に入った昨年度から主力の大半が入れ替わり、「力がないのは分かっているけれども、勝ち点を拾っていくには、もっともっと細かいところにこだわって隙なく粘り強くやらないといけない」という。結果が出ていないものの、どの試合も圧倒されている訳では無い。だが、「拮抗しているレベルの中で、やっぱり勝ち点を拾っていくためには、自分たちの特長をしっかりと捉えてやるべきこと、勝負というところにちゃんとこだわってやらなきゃいけない」と指揮官は加えた。
10番FW久保原心優がゴール方向へ切れ込む至近距離からのシュートを止めていたGKギマラエス・ニコラス
この日は怪我人が出ていたこともあって3年生10人が先発。右サイドのMF金子竜也(3年)が前半から献身的な動きを続け、前線や右SB井上千陽(3年)との連係でチャンスを生み出していた。
金子は「1、2年生が結構最近は(メンバーに)絡んできていて、『3年生ももっとやんなきゃ』ってみんなで話していて、学年関係なくやろうっていうのはなっていますけど、3年生がもっとやっていかないといけない」と口にする。金子自身も決定機なシュートを決められなかったことを反省。「ターンとか、走るところはできていたと思うんですけど、やっぱラストパスとか、シュートとか、その質が低かった」。改善することを誓っていた。
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