「チームを勝たせるGKになるか、なれないかの差」。柏U-18GK栗栖汰志主将は1本を止めるGK、紙一重でも勝ち切るチームへ
ゲキサカ / 2024年7月8日 17時57分
[7.7 プレミアリーグEAST第11節 青森山田高 1-0 柏U-18 青森山田高G]
後半、圧倒的に攻め続けたが、青森山田高(青森)の執念の守りや紙一重のオフサイドもあって無得点。柏レイソルU-18(千葉)のGK栗栖汰志主将(3年=柏レイソルU-15出身)は1点を奪えなかったことよりも、1失点したことを悔しがった。
「攻め込んでた中で取れなくて負けてしまったっていうところに目を向けるより、その1失点をGKとして、キャプテンとして考えないといけない。その1失点を止めるかどうかがチームを勝たせるGKになるか、なれないかの差。チームを救えなかったっていうところに自分は悔しさを覚えています」と唇を噛んだ。
前半43分、セットプレーの流れから失点。PAの攻防でボールがゴール前に抜けてしまう。「あのシーンは、自分がブロックに行ってその時に(シュートが)足の下を通ってしまった。(ボールが)フリーの選手に行った時に、一瞬、自分の中で遅れがあって。そこで遅れることなく迷わずブロック行ってたら、止められたんじゃないかなと思うし、そこの形を求めていけば止めれたっていう感覚もあった」。最後は1対1からシュートを決められて0-1。コンマ数秒の遅れが敗戦に繋がってしまった。
栗栖は武器とするキックで攻撃の起点に。失点後は攻め続ける中、DF陣とリスク管理を徹底し、追加点を与えなかった。ただし、「(チームの)攻撃のところも、(自分の)シュートセーブのところもまだまだ」と反省。惜敗したチームに対し、優勝するための力がまだまだ足りていないことを指摘した。
この日はCB猪狩鉄太(3年)を軸に相手の状況を見ながらビルドアップ。前半は10番FW戸田晶斗(3年)やFW ワッド・モハメッド・サディキ(3年)へ縦パスを差し込み、そこからミドルシュートやサイド攻撃に結びつけた。後半は左サイドのFW吉原楓人(3年)が圧倒的な動き。目の前のDFを攻略し続け、交代出場の中学3年生MF長南開史も右サイドでの縦突破やクロス、急所を突くパスなどで存在感を放った。
FWワッド・モハメッド・サディキがドリブルで前進する左サイドで止まらない存在になっていたFW吉原楓人
青森山田の強度や切り替えの速さが注目されるが、攻守で柏U-18の選手が競り勝つシーンも目立っていた。だが、最後のゴール前で上回れず、シュートを相手に触られてしまうなど無得点。2連敗で7位に後退した。
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