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対峙した旧友の姿はピッチとテクニカルエリアに。柏GK佐々木雅士は特別な一戦で自身にとって約2年ぶりの公式戦勝利を掴み取る!

ゲキサカ / 2024年7月11日 12時50分

旧友たちとの再会となる一戦を勝利で飾った柏レイソルGK佐々木雅士

[7.10 天皇杯3回戦 柏2-1(延長)筑波大 三協F柏]

 対戦相手にはアカデミーで濃厚な時間を共にしてきた、2人の大切な友人がいる。ただ、ひとたびピッチに立ってしまえば、そんなことは関係ない。目の前のワンプレーを正確にこなし、目の前の勝利を貪欲に目指す。それを全力で追及することが、サッカーで生きていくということなのだから。

「筑波大学は町田を倒して上がってきた相手なので、力があるチームだということはわかっていましたし、自分たちとしては天皇杯のタイトルが懸かっていて、絶対に勝たないといけない試合という中で、いつもと違う緊張感の中でプレーできました」。

 柏レイソルのゴールマウスに立った若き守護神。GK佐々木雅士は旧友と対峙した120分間の経験を胸に、さらなるステップアップを期して、再びトレーニングと向き合う日常へと身を投じていく。


 筑波大と対戦することになった天皇杯3回戦。相手には同じ太陽のエンブレムを背負って、1つの勝利を目指し合った旧友が2人も顔を揃えていた。1人はヘッドコーチを務める戸田伊吹(4年=柏U-18)。もう1人はMF田村蒼生(4年=柏U-18)だ。

 とりわけ田村は3歳から同じチームで切磋琢磨してきた、本当の幼馴染み。お互いにすべてを知り尽くしているといっても過言ではないような間柄であり、戦うステージが変わってからもお互いがお互いを意識してきた。

 2年前の6月1日。やはりこの日と同じ、日立台で両雄が対峙した天皇杯2回戦では田村がスタメンフル出場を果たしたのに対して、その3日前にJ1のリーグ戦で90分を戦った佐々木はメンバー外。2人がピッチで再会を果たすことは叶わなかった。

「蒼生がどんな想いでこの試合に臨んでいるかは、全部わかるわけではないですけど、2年前も負けて涙していたのを見ていましたし、そういう気持ちの部分は試合前からわかっていたので、自分としては絶対にやらせたくないと思っていました」。試合直前。整列が終わり、両チームの選手が握手を交わしていく中で、佐々木と田村は軽くハグをして、健闘を誓い合う。


 試合のファーストシュートは田村が放つ。前半4分。左サイドからカットインしながら、鋭い弾道で打ち込んだボールが枠を捉えるも、佐々木は丁寧にキャッチする。「蒼生がドリブルしてきてシュートを打つって、練習でしか受けたことがなかったので、日立台でそういうプレーがあったのが、嬉しいというか、なんか不思議な感覚でしたね」。

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