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[MOM4765]名古屋U-18FW大西利都(2年)_プロ野球選手だった父から「アスリートとしての在り方」を学ぶスピードスターが1試合2得点で勝利を呼び込む!

ゲキサカ / 2024年7月15日 8時35分

「相手のパスミスだったんですけど、思ったよりファーストタッチで良いところにボールを置けましたし、足を伸ばしたら入るかなぐらいの感じで、ラッキーでした」。前半の早い時間帯でのドッピエッタ。13番のストライカーが大きな3点目を名古屋U-18にもたらす。

 最後は足を攣らせて後半29分に交代したものの、チームは4-2で打ち合いを制し、白星を手繰り寄せる。「プレミアでもクラブユースの予選でも複数得点は今までなかったですし、そこは監督からもチームメイトからも言われていたので、今日獲れたことは今後の自信にも繋がるかなと思います」。ようやく手にした“1試合2得点”で、大西は勝利の主役を鮮やかにさらっていった。

試合後は勝利のダンスで周囲を盛り上げる!

 リーグ前半戦は11試合中10試合にスタメンで登場し、杉浦と並んでチームトップタイの6ゴールをマーク。1年生だった昨シーズンのリーグ戦では8試合に出場して1得点だったことを考えると、グループの中での存在感を高めていることは間違いない。

 とりわけ裏へと抜け出すスピードと推進力は、プレミアでも十分通用する代物。「監督からも『オマエの特徴は背後へ動き出すことだったり、スピードで抜け出すことだ』というのは言われていますし、そこは自分の長所でもあるので、どんな相手でもそういうプレーを続けていきたいと思います」と自身でもその武器には自信を纏いつつある。

 一方でこれから改善すべき課題もしっかりと把握済みだ。「良い時と悪い時の差が激しくて、それは自分の課題でもあるので、常に良いパフォーマンスを出せるようなコンディションを整えないといけないなと。でも、フォワードは結果が大事なので、どんなに調子が悪かったとしても、ゴールを決めて結果を出すだけかなと思います」。ストライカーとしての覚悟も定まっている。


 家族からもアスリートとしての在り方を学んできた。大西の父はプロ野球選手として中日ドラゴンズや読売ジャイアンツでもプレーし、現在は中日の1軍外野守備走塁コーチを務めている大西崇之さん。本人は「小さい頃は野球もかじっていたんですけど、兄が野球をやっていたので、比べられるもの嫌だなと思って、自分はサッカーを選びました」とのことだが、プロのシビアな世界を生き抜いてきた父からは、オフ・ザ・ピッチの大切さを強調されているという。

「お父さんはサッカーは知らないので、技術面のことは何も言ってこないですけど(笑)、プロで野球をやっていたからこその厳しさはあるので、メンタルの部分だったり、人としての行動という部分については、いつも言われています」。偉大な父には言葉やその背中で見せる姿勢から、サッカー選手である前に、1人の人間としてどうあるべきかをしっかりと教えられてきた。

 新たなステージへと足を踏み入れつつあるからこそ、ここからはさらなる自覚が求められるフェーズ。だが、そんなことは自分が一番よくわかっている。「僕は(貴田)遼河くんを目標にしているので、そこに追い付くのではなくて、追い越すぐらいの勢いでやっていかないと、やっぱりトップ昇格は見えてこないと思いますし、今の調子を続けるのではなくて、ここからも人一倍意識を変えてやっていきたいと思います」。

 若鯱のアタッカー陣に台頭してきた、しなやかなナンバー13。ストライカーとしての才覚を発揮し始めた大西利都が披露する、ピッチを駆け回るスピードと、ここから加速させていく成長のスピードには、目を凝らして注視していく必要がありそうだ。



(取材・文 土屋雅史)
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