帝京が「神栖ワールドユースフットボール」初代王者に!プレミア勢連破でインハイへ弾み
ゲキサカ / 2024年7月16日 10時55分
[7.15 神栖ワールドユースフットボール決勝 帝京高 0-0(PK5-4)前橋育英高 神栖市海浜サッカー場B]
帝京が「神栖ワールドユースフットボール」初代王者に輝く――。日本サッカー界の将来を担うユース年代選手のサッカー競技力向上と健全な心身の育成、そして、世界の強豪選手たちと切磋琢磨して「世界」が現実的な目標になることを期待し、「第1回神栖ワールドユースフットボール」が13日から15日まで茨城県神栖市内で開催された。15日午後に神栖市海浜サッカー場Bで決勝が行われ、帝京高(東京)と前橋育英高(群馬)が激突。帝京が0-0で突入したPK戦を5-4で制し、ともに特別招待のマドリード選抜、順天堂大U-20を含む参加16チームの頂点に立った。
7月27日開幕のインターハイ出場校やプレミアリーグ勢、プリンスリーグ勢も出場した「第1回神栖ワールドユースフットボール」は、戦後最多の全国高校選手権優勝6回、インターハイ優勝3回の帝京と、同じく夏冬計3回の日本一に輝いた実績を持つ前橋育英とのファイナルとなった。帝京はこの日午前に行われた準決勝・尚志高(福島)戦(1-1、PK4-3)から先発半数を変更。GK尾崎克蔵(3年)、DF大舘琉史朗(3年)、ゲーム主将の田所莉旺(3年)、小西琉斗(3年)、畑中叶空(3年)、MF加賀屋翼(2年)、近江智哉(3年)、安藤光大(3年)、堀江真広(3年)、杉岡侑樹(2年)、FW森田晃(3年)が先発した。
一方、準決勝(対慶應義塾高)を5-0で制した前橋育英は、GK西野心陽(3年)、DF 瀧口眞大(2年)、久保遥夢(2年)、山田佳(3年)、立木堯斗(3年)、MF石井陽主将(3年)、竹ノ谷優駕(2年)、柴野快仁(2年)、黒沢佑晟(3年)、FW オノノジュ慶吏(3年)、佐藤耕太(3年)の11人で試合をスタートした。
決勝は帝京vs前橋育英の名門校対決に
帝京が入り良くゲームをスタート。ボールを失わない力を発揮する加賀屋をはじめ、杉岡や近江、安藤らが距離感良くボールを繋いで相手ゴールに迫る。指揮を執った落合貴嗣GKコーチが、「基本的に誰が出てもお互いの特長を活かしながら攻めるっていうのは今年のチームで1つ掲げてやっていることで、今回、(公務で)藤倉監督が来れなかったんですけれども、藤倉監督がやっていることを彼らが表現してくれたのかなと思います」と説明したように、メンバーが変わっても質を落とさずに攻撃していた。
帝京の中盤で技巧を発揮していた2年生MF加賀屋翼
そして、細かなパス交換から堀江や杉岡シュート。また、DF背後へのパスを狙うが、前橋育英は成長株の久保のシュートブロックやPAをカバーした石井のインターセプトで得点を許さない。帝京は14分に左ショートコーナーから森田がヘッド。また、右SB大舘が高い位置で攻撃に係わるなど相手を押し込むが、前橋育英はDFリーダーの山田、久保の両CBやGK西野中心に決定打を打たせない。
帝京のエースFW森田晃(中央)と前橋育英のDFリーダーCB山田佳(右)と左SB立木堯斗がボールを奪い合う
相手のテンポに慣れたか、前半半ば以降は前橋育英が攻守で主導権を握る。15分、黒沢が縦パスで抜け出し、切り返しから右足シュート。直後にもセットプレーから瀧口が右足を振り抜くと、18分には佐藤が個の力で左サイドを攻略し、シュートへ持ち込んだ。また、守備センス光る竹ノ谷がインターセプトからスルーパスを狙い、大黒柱の石井も果敢なドリブルでゴール前へ侵入。25分には、柴野を起点とした攻撃から立木の左クロスをオノノジュが決定的な形で合わせた。
前橋育英を引っ張るMF石井陽主将はドリブル、正確なキックでチャンスメークMF竹ノ谷優駕が相手のマークを外す
帝京は尚志戦に続き、我慢の時間帯が増える展開に。だが、畑中が出足良くインターセプトし、小西、大舘が相手のシュートやクロスをブロックする。また、存在感を放つ田所がピンチになりかけたシーンを潰し切るなど得点を許さない。
ともに存在感のある動きを見せた帝京CB田所莉旺(右)と前橋育英FW佐藤耕太が激しい奪い合い
後半、互いに選手交代で変化を加える。帝京は7分にFW土屋裕豊(3年)、12分にMF砂押大翔主将(3年)とMF小林爽人(2年)、24分にDFラビーニ未蘭(3年)を投入。前橋育英も9分にBチームから台頭してきたDF鈴木陽(3年)とDF牧野奨(2年)、14分にGK藤原優希(3年)、21分にMF白井誠也(2年)をピッチへ送り出した。
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