努力続けて184cm、79kgの肉体へ変貌。予選でプリンス勢3連破、作陽学園の注目CB小椋翔太はインハイで「1つでも上に」
ゲキサカ / 2024年7月20日 2時41分
ライバルたちに勝つため、努力を重ねて強度を向上。1年間で7、8kg増量して迎えたインターハイ予選でリベンジし、名門校に全国切符をもたらした。
作陽学園高(岡山)のCB小椋翔太(3年=ハジャスフットボールアカデミー出身)は184cm、79kgの長身ストッパーだ。昨年に比べて明らかに胸板の厚みが増し、ガッチリとした上体に。19日の第13回堺ユースサッカーフェスティバル・山梨学院高((山梨)戦でも、「『後ろに引かず、カバーいるから思いっ切り前に当たれ』ってずっと言われて。それで自信持っていけるようになりました」という前に出る力や空中戦の強さを発揮していた。
フィジカル面は、関東、北信越の強豪大学へ練習参加した際も通用したという手応えを持っている。下級生時から最終ラインで存在感を放っていたDFは、より目立つ存在に。変化のきっかけは、1年前のインターハイ予選決勝だ。岡山学芸館高に敗れ、「ちょっと変えないといけないな」と取り組みをスタートしたという。
「夜だったら、1.3kg米食べて、昼に1kg食べて、朝800(g)食べて、で、部屋にダンベルがあるんで、それで毎日筋トレをやっていました」。その結果、70kgほどだった体重は79kgへ増加。一時、身体の重さを感じたこともあるというが、並行して腹筋、下半身の強化も行ってきたことによって、現在は違和感なくプレーできている。
今回のインターハイ岡山県予選決勝では、1年前も対峙している岡山学芸館FW太田修次郎(3年)と再戦。前回、「五分五分だった」という相手に今回は、「(ともに注目FWの太田やFW香西健心に)多分勝ってました。『やってやった』って感じです」。3連覇中の宿敵を止め、1年間の頑張りの成果を勝利に結びつけた。
作陽学園進学後、夏冬の全国大会予選では岡山学芸館の後塵を拝していた。特に今年は、プリンスリーグ中国から岡山県リーグに降格しての1年。「自分たち今、県リーグで(インターハイ予選では)中国プリンスに所属している岡山県のチームを全部対戦して、玉野光南、就実、学芸と全部戦って、(無失点で)勝って、そこがやっぱ1番嬉しかったです」と微笑んだ。
作陽の酒井貴政監督はその小椋について、「(肉体強化については)1年から言ってきた。本人が努力した」と説明する。本人は大学練習参加で速さの差を感じていたが、空中戦や球際で負けず、キック力も向上。指揮官も「(成長を続けていけば)大学経由でプロに行ける」と推すDFに進化を遂げている。
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