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横浜FM16年ぶりの監督途中解任、決意の新体制初陣で弱みを埋めた主将MF喜田拓也の献身「全ての面で気を配って、穴を作らず…」

ゲキサカ / 2024年7月21日 0時3分

横浜F・マリノスのMF喜田拓也

[7.20 J1第24節 町田 1-2 横浜FM 国立]

 クラブにとって16年ぶりのシーズン途中の監督解任から5日後、横浜F・マリノスはジョン・ハッチンソン暫定監督のもとで再出発を果たした。試合前までリーグ最少失点タイで首位を独走していたFC町田ゼルビアに対し、前半のうちに2ゴールを奪うと、最後は逃げ切る形で2-1の勝利。前節・鹿島戦(◯4-1)に続く上位相手の2連勝で夏の中断期間に入った。

 試合後、キャプテンのMF喜田拓也は「本当にシンプルに勝ちたかったし、もう一度強く、このチームとこの仲間を信じているというのをまず自分が示したくて試合に入った。マリノスがいろんな目で見られるのもわかっていたけど、マリノスファミリー全員で見返しに行こうという意思表示をしたかった。前向きにこれから進んでいくぞというのをみんなで共有できる時間になったと思う」と手応えを口にした。

 ハリー・キューウェル監督解任後の新体制初陣、喜田自身の役割にも大きな変化が見られた。特に際立っていたのはこれまでの定位置だった中盤の底にとどまらず、SBが動いた場所に顔を出してスペースを埋めるタスク。主将の献身的なポジショニングにより、守備面ではカウンターの芽を何度も摘むことにつながり、攻撃面では今季苦しみ続けた最終ラインからのビルドアップを助ける場面が相次いで見られた。

「役割やタスクのところは多少の変化もあり、自分たちで合わせて行くところは短い時間ながらも取り組んできた。周りとコミュニケーションを取りながら自分のところでチームをしっかりコントロールできるようにというところで意識して入った。全ての面で気を配って、穴を作らず、チームを全ての面で前進させられるようにということを考えていた」(喜田)

 そう語る喜田だが、前体制の仕組みを抜本的に変えようとしているわけでもない。

 MF天野純、MF渡辺皓太との中盤3枚の関係性の変化は「そこまでは大きくはない」と強調。「彼らの良さも十分に理解しているし、他の選手も然り。一緒にやる選手たちの良さを十分に引き出したいと思っているし、その時々で必要な判断は変わるし、逆によりいい判断、決断ができれば絶対にチームにプラスになる。それを責任持って判断しながらという形で試合は進んでいた」。4-3-3の基本布陣を大きく崩さず戦う志向の強かった前体制のシステムから、そこで課題となり続けていた弱みを埋めることに尽力した印象だった。

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