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ハードワークと団結力はみんなで築き上げてきた一体感の証。「元チームメイト同士の指揮官対決」は山形ユースが大分U-18に競り勝って初戦白星!

ゲキサカ / 2024年7月23日 12時5分

 3分のアディショナルタイムも消し去ると、タイムアップのホイッスルが耳に届く。「もう気持ち良かったですね。それが一番の感情でした。いろいろなプレッシャーもある中で、応援に来てくれた方も含めて、多くの方が支えてくれたので、本当に嬉しい勝利でした」(半澤)。ファイナルスコアは2-1。全員が各々の役割を100パーセントで遂行した山形ユースが、大事な初戦で力強く白星をもぎ取った。



 この日の一戦は『元チームメイト同士の指揮官対決』でもあった。山形ユースの秋葉監督は自身もアカデミー出身であり、13シーズンに渡ってトップチームでプレーしたレジェンド的存在。一方の大分U-18を率いる山崎監督は、2011年からの4年半を山形で過ごし、2014年のJ1昇格プレーオフ決勝ではチームを昇格に導くゴールを挙げるなど、印象的な活躍を続けたアタッカーだった。

「普段からもちょくちょくは連絡を取らせてもらうので、抽選会で同じグループになった時に連絡は取らせてもらいましたけど、お互いに勝ちたい気持ちが強かったと思うので、それ以降はちょっと控えさせてもらいました(笑)」と笑いながら明かした秋葉監督は、「向こうから聞こえてくるのは懐かしい声でしたし、一緒にやっていた人が相手側にいるというのは、ちょっと不思議な感覚でした」と言葉を続ける。

 山崎監督にとっても“古巣”との戦いは、やはり特別なものだったようだ。「秋葉監督とは抽選会の前の日にも連絡していたんですけど、たまたま同じグループになって、ピッチで戦えたことは自分にとっても嬉しかったですし、凄く勉強になりましたね。こういう形でゆかりのあるチームとやらせてもらえたので、勝ちたかったですけど、リーグ戦なので、また次のゲームに向けて準備したいと思います」。こういう“再会”が実現するのも、この大会の面白いところであることは間違いない。

 今大会のグループステージはキックオフが17時と19時に設定されており、選手たちはあまり経験のないナイトゲームを戦うことになるが、山形ユースのキャプテンを務める半澤は「寝る時間だったり、午前と午後の過ごし方はいつもと違う分、試合以前の段階で、『勝つために時間をどう使っていくか』ということを、まずしっかりやりたいなと。そうすれば自ずと結果も出てくると思うので、まずはそこに気を遣っています」と言及。オフ・ザ・ピッチも含めた意識の高さも求められるのが、『全国の舞台で戦う』ということなのだろう。

「今年のチームは本当に学年問わず凄く仲が良くて、最初はそれで仲の良さゆえに、厳しいことが言えなかったり、要求し合えなかったりという面があったんですけど、プリンスやクラブユースの試合を重ねていくにつれて、仲の良さもありつつ、言い合える関係になってきたので、チームとして団結力も増して、成長しているのかなと思います」(半澤)

 ハードワークと団結力は、チームみんなで築き上げてきた一体感の証。全員で攻めて、全員で守って、全員で勝利を喜び合う。大阪・夏の陣に挑む山形ユースの冒険は、まだまだここからが本番だ。



(取材・文 土屋雅史)
●第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)特集

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