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[MOM4773]山形ユースFW水戸部東次(2年)_ちょっとだけ抱いていた主役への野心。CBで途中出場の「二刀流FW」が決勝ゴール!

ゲキサカ / 2024年7月23日 12時15分

モンテディオ山形ユースが誇る“二刀流”、FW水戸部東次(2年=モンテディオ山形ジュニアユース村山出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.22 クラブユース選手権(U-18)GL第1節 大分U-18 1-2 山形ユース ヤンマーフィールド長居]

 想像していたのとは異なるポジションでピッチに送り出されたものの、携えるべきマインドは変わらない。任された場所で、任されたことを、全力でやり切る。その上でちょっとだけ野心も抱いていた。今日の主役はオレがさらってやる、と。

「自分としてはフォワードで点を決めてヒーローになりたいなと思っていたので、『ああ、今日はセンターバックか』とは少しだけ思いましたけど、そこはしっかり切り替えてやろうと思っていたら、セットプレーで良いボールが来たので、合わせるだけでした」。

 センターバックとフォワードをこなす、モンテディオ山形ユース(東北1)の“二刀流”。FW水戸部東次(2年=モンテディオ山形ジュニアユース村山出身)が攻守で発揮した高さという武器が、チームに貴重な初戦の白星をもたらした。


「ハーフタイムになる前ぐらいに言われました。最近はずっとフォワードで練習していたんですけど、今日は急遽センターバックで出ることになりました」。クラブユース選手権のグループステージ初戦。大分トリニータU-18(九州2)と対峙した山形ユースは、前半のうちに1点をリードすると、チームを率いる秋葉勝監督はハーフタイムでセンターバックの交代を決断する。

 指名されたのは、この日のメンバー表のポジション欄に“FW”と記されていた水戸部。「最近はやっていなかったので、3か月ぶりぐらいですね。プリンスの最初の方はセンターバックで出ていて、途中からはずっとフォワードで出ていたんですけど、今日は急にセンターバックでしたね(笑)」

 本人もやや想定外の起用ではあったものの、「もともとフォワードで出る準備をしていたんですけど、一応どっちもできる感じなので、やることはやらないといけないと思っていました」と気持ちを切り替えて、戦いのピッチへと向かう。

 後半2分。山形ユースは同点に追い付かれる。相手のシュートもスーパーではあったが、目の前でシュートを打たれた水戸部は「自分が寄せ切れなくて、失点に絡んでしまったので、それを取り返したいという気持ちはありましたね」と忸怩たる想いをたぎらせていた。

 その瞬間は10分にやってきた。山形ユースが右サイドで獲得したFK。キッカーのMF菅原大幹(3年)が左足で蹴り込んだボールに、183センチの“センターバック”が飛び込んでくる。「タイミング良く、勢い良く入って、自分のところにドンピシャで来たので、頭から突っ込みました」。ダイビングヘッドで当てたボールは、バウンドしながらゴールネットへ弾み込む。気付けばそのままタッチラインの外側で待つ、チームメイトたちの元へ走り出していた。

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