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ルヴァンカップの悔しい経験も成長の糧に。山形ユースFW井上椋太郎は「超嬉しかった」全国ゴールでストライカーの仕事を果たす!

ゲキサカ / 2024年7月23日 14時57分

自らのゴールに雄叫びを上げるモンテディオ山形ユースFW井上椋太郎(3年=福島ユナイテッドFC U-15出身)

[7.22 クラブユース選手権(U-18)GL第1節 大分U-18 1-2 山形ユース ヤンマーフィールド長居]

 ゴールが決まった瞬間の手応えは、身体の中にはっきりと残っている。いつだってその喜びに身を委ねるのは最高だけれど、全国大会という舞台で味わったそれは、控えめに言っても最高過ぎた。

「もうマジで気持ち良かったです!プリンスリーグではかなり不調だったので、この全国大会で自分がゴールを決められたというのは超嬉しかったです!これで自信にもなったので、このままもっとチームの良い流れに乗っていけたらなと思います」。

 今シーズンはトップチームの公式戦でも出場機会を得ている、モンテディオ山形ユース(東北1)のアグレッシブなストライカー。FW井上椋太郎(3年=福島ユナイテッドFC U-15出身)はさらなる歓喜の瞬間を求めて、ひたすらゴールを狙い続ける。


「1試合目ということでみんな緊張していて、入りはガチガチでしたね」。井上もそう振り返るクラブユース選手権の初戦。大分トリニータU-18(九州2)と激突した山形ユースは、立ち上がりから相手にボールを動かされ、守備の時間を強いられる。

 ただ、そんな展開もある程度は想定済み。「我慢の時間帯はあると思っていたので、やることを変えずに我慢し続けたら、自分にチャンスが巡ってくると信じていました」という17番は、前線からの守備に奔走しながら、その時が来るタイミングを虎視眈々と狙い続ける。

 その始まりは自分で仕掛けた守備からだった。前半35+1分。井上は果敢なプレスバックで相手のボールを奪い取ると、素早くMF今野勇夢(3年)へ渡して、そのままエリア内へダッシュ。MF永井英次(3年)、MF菅原大幹(3年)と繋がったボールが、再び自分の元へ戻ってくる。

「いつもクロスには後ろから入ることを意識していて、菅原くんが相手を引き付けてくれて、フリーになっていた自分のことを見てくれていたので、あとは決めるだけでした」。左足を振り切ったシュートは、ゴールネットへ吸い込まれていく。

 今シーズンのここまでは苦しい時間が続いていた。プリンスリーグ東北では開幕からスタメン起用されていたものの、なかなか得点が生まれない中で、5月半ばから無念の負傷離脱を強いられ、クラブユース選手権の東北予選も欠場。「ただただ悔しくて、恥ずかしい想いもありました」と複雑な感情を抱えてきた。

 ただ、確かな光が差し込む。7月13日。プリンスリーグの帝京安積高戦で、後半から2か月ぶりに実戦のピッチへ解き放たれると、敗色濃厚だった終盤に今シーズンの公式戦初得点となる同点ゴールをゲット。間違いなく“きっかけ”は掴みかけていたのだ。

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