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試練で高まった責任感。“高岡、水田の分も”の日章学園、日本一という目標は「変わらない」

ゲキサカ / 2024年7月26日 7時21分

 より重圧のかかる立場となり、悩んだりも「ちょっとします」という。それでも、「(彼らが怪我をした際、)あの2人に助けられた試合も多くありますし、『自分が2人の分まで頑張ろう』と思いました。高岡と水田が怪我の状況なので、自分が2人の分まで頑張って活躍して、チームを勝たせればいいかなと思っています。チームが勝つことが大事なんですけど、個人としては1試合1点必ず決めて、チームを勝たせればなと思います」と恩返しの活躍を目指している。

 佐久川は寮で高岡と同部屋。高岡は今回の怪我について、「先は長いんで、こんぐらいでへたれてたら、っていう感じですね」と前向きなコメントをしていた。それに対して佐久川は、「(実際は)ちょっとヘコんでいます。悔しがってはいたと思います。でも、僕たちの前であんまりそういう姿を見せない」。悔しさを表に出さないエースの分も、活躍する意気込みだ。

 また、攻撃的なボランチMF川越廉斗(3年)も「中盤が点決めるっていうのは上に行っても大事な部分だし、(現時点では)FWの(水田)祥太朗、高岡もいないんで、そこで点取れたらチームも助かると思うんで、そこはもっと狙っていきたいと思います」とゴールや、前への姿勢で2人の穴を埋める考えを口にした。
攻撃的なボランチ、MF川越廉斗は2年前のインターハイで1ゴール
 川越は1年時に高岡とともにインターハイに出場し、昌平高(埼玉)との3回戦(2-6)でゴール。その後に飛躍を遂げた同期から、大きな刺激を受けてきた。「高岡に負けないぐらい、やっぱりやらないといけないと思う。1年生から出てたのは自分と高岡しかいないんで、去年出れなくて今年出れるってことで、一昨年の結果を超えるっていうのと、チームとしては優勝を狙って、個人としてはあそこで結果出して、進路に繋げていきたいなと思っています」と誓う。

 そして、「強いチームっていうのは、(主力が不在の状況でも)勝っていくと思うんで。(2人が)いない中でも、やっぱりチームがもっとまとまってやっていけば勝てると思うんで、そこは大事にしていきたい」と力を込め、佐久川も「(日本一という目標は)変わらないです。自分は優勝目指して頑張る」と言い切った。

 日章学園には彼らの他にもJクラブ注目のレフティー、MF南創太(3年)や九州屈指のCB吉川昂我(3年)、県予選決勝で躍動したMF小峠魅藍(3年)らまだまだ実力者たちがいる。また、1、2年生の台頭も。高岡は「僕ら(自分と水田)のことを思いすぎて空回りしなければいいですけど、こいつらだったら大丈夫だと思ってるんで、あとはチームが一丸となれば、ほんと一番いいかなという風に思ってます。やれるんじゃないですかね。点を決めれば何とかなるかなと思うし、それもやってくれると思います」と期待した。
守りの要、CB吉川昂我は九州屈指のストッパー
 そして、自身は「メンバーに入れてもらった以上は、メンバーに入れない人の分まで何ができるかってことを一番に考えたいと思っています」とコメント。また、「怪我でもやっぱ学ぶことは多いですし、プラスに捉えています。自分で言うのもあれですけど、怪我したら自分は(その後に)いいことあるんで、何かしら。だから、それを信じるのみです」。秋冬の大活躍のために、チームとともに成長する期間にする。
サウサンプトン内定のFW高岡伶颯主将は怪我も前向きに捉え、精力的な声がけ
 勝ち上がった際の回復状況によってはエースの早期復帰の可能性もあるが、チームは絶対に無理をさせないという基本方針。「チームの代表として出るので、その責任っていうのはもっと持たないといけないし、やっぱチームをもっと勝たせるって意味で、もっと中心選手にならないといけない」という川越や「多分、自分が決めたら勢いに乗って日章らしいサッカーできると思います」という佐久川ら、各選手により責任感が芽生えていることは確かだ。大目標のプレミアリーグ昇格や選手権に繋がる経験をするためにも、目の前の一戦に全力。日章学園が試練を全員で乗り越える。
各選手の責任感が向上。よりまとまって全国大会を戦う
(取材・文 吉田太郎)

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