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ユース取材ライター陣が推薦する「インターハイ注目の11傑」vol.2

ゲキサカ / 2024年7月26日 21時2分

DF田所莉旺(帝京高3年)
「『帝京の一員として全国大会で名前を残したい』という想いがあってここに来たので、今年に懸ける想いはかなり強いです」。そう言い切っていた男が、ようやく全国の舞台へ登場する。もともとは川崎フロンターレの下部組織でプレーし、年代別代表にも選出されていた中で、1年生の冬に川崎F U-18から帝京高へと転籍したセンターバックは、高い技術を生かしたビルドアップ能力と187センチのサイズを生かした空中戦の強さを武器に、カナリア軍団でも定位置を確保したが、昨年は夏も冬も全国出場は叶わず。今予選で“3度目の正直”を果たし、目標のステージを手繰り寄せた。間違いなくこの夏の全国は大きなアピールの舞台。「ここでスタートラインに立てたというところで、2年前のチームのおかげで準優勝まで行ける力があることは全国的に知ってもらえたと思うので、今年こそ優勝できたらいいなと思います」。逞しさを増した万能型の守備者が、日本一を真剣に狙う。

DF阿久津祐樹(共愛学園高3年)
6度目の県決勝進出となった今予選で、悲願の群馬初制覇を達成した共愛学園高を最終ラインから束ねるのが、このセンターバックのキャプテンだ。決して大柄ではないものの、鋭い読みを生かしたカバーリングとインターセプトは、チームの守備にとって欠かせない代物。指揮官からもチームメイトからも絶対的な信頼を寄せられている。シーズン開幕当初は個性派が揃う今年のチームを率いるのに苦心していたが、「チームがまとまらないこともありましたけど、インターハイを通してチームに一体感が出てきましたし、優勝が決まった時にベンチの選手が出てきたのもメチャクチャ嬉しかったです」と今ではチームの強い結束力にも手応えを掴みつつある。「チームとして点を獲る部分や粘り強く守る部分はもっとレベルアップさせていかないといけないですし、個人としてはもっとチームを引っ張る力を付けていきたいです」。群馬の新王者が期す全国での躍進には、この男のハイパフォーマンスが絶対に欠かせない。

MF峯野倖(市立船橋高3年)
高校入学後の2年間は起伏の激しい時間を過ごしてきた。U-16日本代表にも選出されるなど、1年時から注目を集めていたものの、数回の脳震盪が重なって9か月近く戦線離脱。ようやく復帰した昨夏のインターハイではハイパフォーマンスを発揮し、大会優秀選手にも選出されたが、夏過ぎに再び負傷離脱を強いられ、高校選手権は欠場。「去年は悔しさが多い1年でしたね。チームメイトの久保原(心優)やニコラス(・ロドリゲス)が成長して、高校選抜に行っているのを見るのも悔しかったです」と自身の中にエネルギーを溜めてきた。迎えた今シーズンはボランチの一角で好調をキープ。とりわけ8か月ぶりの公式戦となったプレミア開幕戦の青森山田高戦では攻守に奮闘し、「久しぶりの試合だったので、楽しい想いが大きくて、試合中なのに笑顔が出ちゃいました」と試合を楽しむ姿が印象的だった。前述したように相性の良いインターハイはさらなる飛躍のチャンス。イチフナの7番が福島の夏を熱く焦がす。

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