1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM4780]大宮U18FW磯崎麻玖(3年)_土壇場で貫いたのは「自分を信じる力」。背番号9のエースがGS突破を手繰り寄せる劇的決勝点!

ゲキサカ / 2024年7月27日 9時52分

劇的な決勝弾を沈めた大宮アルディージャU18FW磯崎麻玖(3年=大宮アルディージャU15出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.26 クラブユース選手権(U-18)GL第3節 大宮U18 2-1 磐田U-18 ロード宮城総合運動場 陸上競技場]

 若きオレンジ軍団は追い込まれていた。このままのスコアでは敗退が決まってしまう後半も、既にアディショナルタイムに突入している。だが、その男は不思議と何かが起きそうな予感があったという。そして、それを起こすのは絶対に自分だということも、また同時に確信していたのだ。

「なぜかわからないですけど焦りはなくて、『ワンチャンス来るな』ってずっと思っていました。そうしたらああいうクロスが来て、『チャンスだ!』と思いましたね」。

 トップチームへの昇格も決まっている、大宮アルディージャU18(関東1)のナンバー9。FW磯崎麻玖(3年=大宮アルディージャU15出身)の『自分を信じる力』が、苦しむチームに最高の歓喜をもたらした。


 ジュビロ磐田U-18(東海3)と対峙した、クラブユース選手権のグループステージ最終節。1位のみが勝ち抜けというレギュレーションの中、磐田U-18には勝点で上回られているため、勝利以外に次のラウンドへと駒を進める方法はなかったが、前半から大宮U18は押し込まれる展開を強いられる。

 それでも前半終了間際にはMF斎藤滉生(2年)のゴールで先制したものの、後半に入って同点弾を献上。再び1点が必要な状況に陥ったチームは、システムを3-4-3から3-5-2にシフト。磯崎とFW野口蒼流(2年)を最前線に並べ、高さという武器で勝負する道を選択する。

「後半の初めに追い付かれてしまってからは、ラフにボールが入ってくることはわかっていたので、良いポジショニングを考えていました」(磯崎)。

 雨の中のピッチコンディションと、チームが置かれている状況を考えれば、ロングボールでの勝負は想定内。持ち味の高さを生かすための最善を、ピッチの中で探り続けるが、そう簡単にチャンスは訪れない。70分間が経過した段階で、チームのシュート数はわずかに2本。9番はまだ1本のシュートも打てていなかった。


 今シーズンは思い描いていたようなパフォーマンスを発揮してきたとは言い難い。ケガの影響で戦線離脱していた時期もあり、チームもなかなか勝ち切れない試合が続く。本人も「やっぱりネガティブなことを考えていた時期も結構ありましたね」と正直な心情を明かしている。

 だが、指揮官の言葉が18歳の心に響く。「そういう時に(丹野友輔)監督とも話して、『結局やるのはオマエだぞ』と言われたんです。それでも、言われた後もなかなか結果は残せなかったんですけど、その言葉もあって、『自分を信じてやるしかないな』と思っていました」。すると、クラブユース選手権直前のリーグ戦では2試合連続ゴールを記録。確かな復調の兆しは見えていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください