[MOM4784]駒澤大高MF内田龍伊(3年)_チームの攻撃を牽引する10番の「勝手な判断」が生み出した貴重な決勝点!
ゲキサカ / 2024年7月27日 22時45分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.27 インターハイ1回戦 駒澤大高 2-1 済美高 アロハフィールド]
いつだって自信はある。それが全国大会の舞台であっても、自分の力を過不足なく出すことができれば、確かな結果を残してみせる。だって、それだけの努力を日常から積み重ねてきているのだから。
「今大会の自分の目標は『点を決めること』で、とにかく1試合1試合、目の前の試合で結果を出したいなと思っているので、ここからもゴールを獲ってチームの勝利に貢献したいと思っています」。
駒澤大高(東京2)の10番を託されている、しなやかなアタッカー。MF内田龍伊(3年=SCHフットボールクラブ出身)が得意のワンタッチで沈めた決勝ゴールが、チームの歴史に名を刻む“インターハイ初勝利”を鮮やかにもたらした。
2度のチャンスを逃していた。1度目は前半11分。右サイドでFW岩井優太(2年)からパスを引き出すと、GKと1対1のチャンスを迎えたものの、シュートはファインセーブに遭う。2度目は追い付かれた直後の後半11分。MF矢島礼偉(3年)を起点に、右からMF富田澪(3年)が上げたクロスに飛び付くも、頭に当てたボールは枠の右へ。得点を奪い切れない。
1-1で迎えた最終盤の28分。内田は少しだけバツが悪そうに、その時間を振り返る。「アレは自分の勝手な判断だったんですけど、相手が4-4-2で構えてきている中で、自分は右ウイングのポジションなのに、左でバランスを取っていたんです」。
「それで前を向いたら相手がマークに付いてきていなかったので、内側にドリブルしながら、ワイドに張ってランニングしてくれた(富田)澪に出して、段差で入ってシュートしました。もともとワンタッチが得意なので、あそこはゴールにパスする感じで冷静に蹴りました」。貴重な勝ち越しゴールは、10番の“勝手な判断”から生まれていたというわけだ。
チームを率いる亀田雄人監督は、笑顔を見せながらそのゴールシーンにフォーカスする。「今さっき内田と話していて知ったんですけど、アイツは勝手にいろいろやっていたみたいで(笑)。でも、『そういうことは大事だよね』という話もしているので、チームとして考えていたコンセプトとは全然違うことでしたけど、それも彼らが生み出したことだと思いますし、逆にゲームが進行していく中で、あまりなかった現象から崩せた得点でもあったので、それは彼らが主体的にゲームを動かそうとしていた、良かったところじゃないかなと思いました」。指揮官の言葉に、内田を含めた選手たちへの信頼が滲んだ。
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