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[MOM4790]国見DF野尻慎之助(3年)_“マジで”持っている「進撃の右サイドバック」が弾丸ミドルで劇的決勝弾!

ゲキサカ / 2024年7月29日 7時5分

国見高DF野尻慎之助(3年=カティオーラフットボールクラブU-15出身)は劇的決勝弾に「進撃ポーズ」

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 インターハイ2回戦 国見高 2-1 山梨学院高 アロハフィールド]

 いろいろ考えている時間なんてなかった。後半のアディショナルタイム。おあつらえ向きのボールが、目の前にこぼれてくる。イメージはずっと前から膨らませていた。ゴールを挙げるところも、そのままチームメイトたちと喜んで、カメラにポーズを決めるところも。

「自分でもビックリなんですけど、少しは練習もしていましたし、ああいうのをいつも狙っていたので、良い形でゴールができて良かったと思います。これはマジで、持っていましたね(笑)」。

 国見高(長崎)の背番号2を付けた『進撃の右サイドバック』が、ミドルレンジから撃ち抜いたスーペルゴラッソ。DF野尻慎之助(3年=カティオーラフットボールクラブU-15出身)は、間違いなく“マジで”持っていた。


「すぐ先制できて、メッチャ良い入りができましたし、結構ボールを持てて、相手コートで“国見らしいサッカー”ができていたと思います」。野尻もそう話したように、前半は上々の展開だった。国見にとっては初戦となる2回戦。山梨学院高(山梨)と対峙した一戦は、前半16分にMF門崎健一(3年)のゴールで先制。以降も丁寧なパスワークから何度もフィニッシュを取り切るなど、好リズムで最初の35分間を終える。

 だが、後半に入って6分に追い付かれると、そこからは選手交代でギアチェンジを図った山梨学院が攻勢を強め、国見は守備に回る時間が長くなったものの、野尻は「相手に1点は行かれましたけど、『誰かが1点獲るだろうな』という感じでみんなやっていたと思いますし、焦ってはいなかったです」と劣勢の時間帯を振り返る。

 1-1で迎えた後半アディショナルタイム。35+2分に国見はCKを獲得したが、そもそもその位置にいたのは、偶然が重なった結果だったという。「あの時、相手の1人はズボンが破れて外に出ていて10人になっていて、普段のコーナーキックの時は僕が一番後ろなんですけど、全部1個前に出して、僕がこぼれの位置に入っていたんです」。

 門崎が右から丁寧なキックを蹴り込むと、野尻の視界にはこぼれてきたボールと、その先にあるゴールが飛び込んでくる。「『こぼれが来たら、もう打とう』と思っていて、ちょうど打つ時にコースが見えていたので、ふかさないように、上体を下に向けて押さえ込む感じで振り切ったら、入っちゃいました(笑)」。

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