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堅固なディフェンスと、ここぞの「一刺し」を狙うメンタリティ。福岡の初出場校、福岡大若葉が初陣白星で3回戦進出

ゲキサカ / 2024年7月29日 14時18分

福岡大若葉が初陣を制し、3回戦進出

[7.28 総体2回戦 阪南大高 1-1(PK3-4) 福岡大若葉高 広野町サッカー場]

 全国初出場校とは思えぬ堂々たる戦いぶりだった。

 28日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)の男子サッカー(福島)2回戦に登場した福岡大若葉高(福岡)は、阪南大高(大阪2)との一戦に臨んだ。

 相手は複数のJリーガーも輩出し、今季もプリンスリーグ関西1部で2位につける激戦区・大阪の雄。1回戦では優勝候補の大津高(熊本)を2-1と下し、この試合を迎えていた。一方、シードされて大会に臨んだ福大若葉は2回戦が大会の初戦となる。体力面では優位にある一方、心理面では初戦ならではの難しさがつきまとう。そんな状況だった。

 ただ、学校としての経験は浅くとも、指導者は経験豊富なのが福大若葉だ。乾真寛総監督は福岡大を長く指導して大学サッカー界を引っ張ってきた大ベテラン。杉山公一監督は九州国際大付高の指揮官として3度の全国大会を経験している。その言葉には自ずと説得力が伴っていた。

 緊張した素振りを少しも見せない乾総監督は、「どうも。『高体連の乾』です」と視察に来ていた大学サッカー関係者に挨拶し、「(スタッフが共通して着用している)このピンクのシャツはかなり恥ずかしい」と語る余裕ぶり。また杉山監督は、「今日はお前たちの品評会の場だ」と、ノビノビとしたプレーを求めて選手たちを気持ち良く送り出した。

 初出場校が開始9分でミスも絡んで失点するという試合展開は負けパターンかと思われたが、「試合前から『失点しても切れるな』という話はしていた」と主将のDF森部絢(3年)が振り返ったように、これも想定内。前半24分にはDF井上太智(3年)のヘディングシュートが決まり、前半を1-1で折り返すことに成功した。

 阪南は1回戦の消耗に加え、「正直、あまり情報がなかった」(濵田豪監督)福大若葉の出方を見たいという考えもあり、「前半は0-0でもいいというプランだった」(同監督)。大津戦からの継続となる5バックでスタートし、途中から4バックに切り替えて攻撃的になるのもゲームプランどおり。ただ、こうした変化も福大若葉側は想定内で、ハーフタイムにはそれに際しての注意点を伝える指示も出ていた。

 杉山監督は「昨日、大津に対しての戦い方を観ていて、ウチに対して(阪南DFの枚数が)『5』で来るか『4』で来るかでこちらの出方も決めようと思っていた」とした上で、こう振り返る。

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