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米子北、後半の逆襲劇で国見を破って8強入り

ゲキサカ / 2024年7月30日 17時46分

米子北高が逆転勝ちで8強入り

[7.30 総体3回戦 米子北高 2-1 国見高 JヴィレッジP7]

 試合運びの経験値の差が出た一戦だった。令和6年度全国高校総体(インターハイ)「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体 2024」男子サッカー競技は30日に3回戦を行い、米子北高(鳥取)は2-1の逆転で前回4強の国見高(長崎)を破り、準々決勝進出を決めた。

 前半は、完全に国見のペースだった。立ち上がりは、速攻が中心。球際でしっかりと身体を入れて競り合って優位に立つと、前半8分にFW門崎健一(3年)がFKでフィードを送り、MF山口大輝(3年)の折り返しに対し、前線まで顔を出した右MF江藤呂生(3年)が飛び込んで相手ゴールを脅かした。

 前半15分には、江藤のクロスからゴール前が混戦になり、相手GKが前に出ながら処理した場面を見逃さなかった。中盤でこぼれ球を拾った山口が、見事なロングループシュートを決めて先制点を奪った。

 続けて17分にも江藤のクロスからFW西山蒔人(3年)がヘディングシュートでネットを揺らしたが、オフサイドで得点は認められなかった。完全にペースを掌握した国見は、15分過ぎから、しっかりとパスをつなぐスタイルに変更。ボールを動かしながら、追加点を狙った。
 
 しかし、主将を務めるGK松本優星(3年)が「良い時間帯に先制できたが、自分たちが1点を守ろうと引いてしまった」と話したように、少しずつ受けに回る時間も増えていった。

 一方、出足で負けていた米子北は、中村真吾監督が「相手のツートップが良くて、こっちの最終ラインが下がり過ぎた」と分析。守備ブロックを築いてボールを奪うスタイルは得意とする形だが、下がり過ぎて腰が重くなり、奪い所を見つけて出ていくプレーができず、押し込まれていた。

 後半に入ると、最終ラインを押し上げ、試合のペースを奪還した。小柄なDF熊谷弾(2年)を前線に投入。地上戦での競り合いに強い熊谷を生かしながら、押し返した。後半6分、米子北は、右サイドから右DF樋渡蓮音(3年)がゴール前に送ったボールを、FW鈴木颯人(3年)がヘディングで折り返すと、熊谷が右足で押し込んで同点とした。

 勢いを得た米子北は、後半13分に右CKをMF柴野惺(3年)が頭で決めて逆転。あっという間に試合をひっくり返した。さらに、すぐに選手交代を行い、布陣を4バックから3バックに変更。相手の長所である2トップに対して数的優位で応戦。推進力のあるサイドの選手にもしっかりとマークをつけ、堅牢な守備陣形で相手の攻撃を封じ込めた。

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