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大会直前には五輪代表のトレーニングパートナーも経験。G大阪ユースGK荒木琉偉は全試合無失点での完全連覇だけを目指す!

ゲキサカ / 2024年7月31日 9時36分

ガンバ大阪ユースを最後方から支える守護神、GK荒木琉偉(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)

[7.29 クラブユース選手権(U-18)準決勝 名古屋U-18 0-2 G大阪ユース 味の素フィールド西が丘]

 そもそもゴールを奪われるつもりなんて毛頭ない。頼れるチームメイトたちが、相手の攻撃の芽の大半は摘み取ってくれる。あとはそこからこぼれ落ちてきたものを、冷静に、確実に、潰し切るだけ。その繰り返しで相手のスコアボードにはゼロの数字が並んでいく。

「ピンチ自体を作らないことが大事ですし、僕が活躍しないのが一番なんですけど、絶対にどこかには隙や何かしらのミスが出てくると思うので、そこでは自分がチームを助けて、無失点のままで優勝したいですね」。

 ここまでの全5試合で無失点勝利を続けているガンバ大阪ユース(関西1)の最後の砦。GK荒木琉偉(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は確固たる自信を携えて、連覇を手繰り寄せるため、決勝のゴールマウスに立つ。


「いやあ、凄いですよね。ピンチが全然ないですし、失点するイメージが湧かないので、みんなも良いイメージでやれているのかなと思います」。準決勝の試合後。荒木は少しだけ他人事みたいに、ここまでのチームの守備の手応えについて口にする。

 地元大阪で行われたグループステージと準々決勝の4試合で、相手に許した失点はゼロ。この日の準決勝もプレミアリーグWESTで上位に付けている名古屋グランパスU-18(東海1)を相手に、G大阪ユースは一体感のある守備で堅陣を築いていく。

「特に僕がピンチを止めたわけではないんですよ。みんなディフェンスラインが身体を張れているのもありますし、中盤、前線も前から追い掛けてくれて、まず連動した守備でピンチを作らないというのが、無失点でここまで来ている要因なのかなと思います」(荒木)

 前半の終盤には相手のストライカーがミドルレンジから枠内へシュートを打ち込んできたものの、荒木は横っ飛びで確実にセーブ。ハイボールの処理はまったく誤らず、的確な指示でチームメイトたちを動かしていく。その立ち姿には風格すら漂う。

 チームは後半にFW天野悠斗(3年)のゴールで先制すると、守備の集中力も途切らせることなく、相手に決定機を与えないまま、時計の針を進めていく。アディショナルタイムにはMF大倉慎平(3年)が追加点を奪い、ファイナルスコアは2-0。5試合連続での完封勝利を達成した試合後には、荒木の表情にも満面の笑みが広がった。



 ユースで過ごしてきた1年半近い時間の中で、一番成長を感じているのはメンタル面だという。「GKコーチの佐野(智之)さんが『頭の中を整理しろ』とよく話しているので、そういう働きかけはチームの中で日頃からよくやってくれていますし、自分も意識してやっていますね。ガンバはみんながミスしても焦らず、カウンターを食らっても冷静に対応するとか、メンタル面で成長できるチームなんじゃないかなと思います」。

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