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真夏の全国を彩った鮮やかな快進撃!「個を育てる」福岡U-18が見る者に残した強烈なインパクト

ゲキサカ / 2024年7月31日 12時0分

 23分。スコアが動く。左サイドを駆け上がった小浦が丁寧にクロスを送り込み、いったんはクリアされたボールを、甲斐が頭で弾き返すと、ルーズボールに反応した中村は躊躇なく右足ボレー。弧を描いたボールは、そのままゴールネットへと飛び込んでいく。1-0。福岡U-18が一歩前に出る。



 チームは大会を通じて、着実に成長を遂げてきた。グループステージではベガルタ仙台ユース、横浜F・マリノスユース、柏レイソルU-18と難敵ばかりの3連戦を全勝で抜け出し、準々決勝でも清水エスパルスユースに3-2で競り勝っている。

「今回の相手は自分たちより格上ばかりなので、自分たちの生命線の走力だったり、球際だったり、守備の強度というところを出せば、もしかしたら勝てるんじゃないかという形でやってきた中で、それが試合を重ねていくうちにどんどん自信になっていって、『それさえできれば自分たちは優勝できる』という自信の中でやってきました」と話すのは池田獅大。1つ1つ勝利を積み重ねる中で、グループには揺るぎない自信が生まれ始める。

 さらにこの日の選手たちを後押ししたのは、会場に詰め掛けた少なくないアビスパサポーターの存在だ。「今日も関東のアビスパサポーターが来てくれて、その大きな声を聞いた時は本当にビックリしたので、その声援の中で自分たちがサッカーできる幸せを凄く感じましたし、配信で見てくれた人たちもたくさんいたと思うので、自分たちのことを応援してくれて、本当にありがたかったです」(池田獅大)。リードを得て、ゴール裏のボルテージも一段階上がる。決勝進出への道筋は、確実に見えていたはずだった。

「自分たちの今季は、最後のクローズに入ったところは失点なしで守れていたので、自信は持っていました。でも、相手はプレミアでやっていて、1人1人の技術が高いので、そこの動き出しの質とクロスの質にうまくやられたなというのはありますね」(池田獅大)。アディショナルタイムに入っていた40+3分。サイドからのクロスをヘディングで流し込まれ、土壇場で同点に追い付かれる。

「最後の5分は守り切るシフトというか、奪うというよりは守るというところに踏み切ってやられたので、チームとしてはやるべきことはすべてやったかなと思います」(久永監督)。9人目までもつれ込んだPK戦の勝者は川崎F U-18。ほとんど掴みかけていた決勝への切符は、最後の最後でその手からこぼれ落ちた。

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