1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

いずれも優勝歴を持つ帝京、国見、市船を撃破。山陰勢初Vへ、米子北が最近4大会で3度目の準決勝進出!

ゲキサカ / 2024年7月31日 22時49分

 13分、米子北が先制点を奪う。配球役にもなっていた花田の左スローインから、相手の跳ね返しを柴野が1タッチでループパス。これに熊谷と鈴木が反応して追うと、鈴木が1バウンドしたボールをDFと入れ替わる形で収め、そのまま右足を振り抜く。この一撃が左隅に決まり、1-0となった。

 エースFWの待望の今大会初ゴールを喜ぶ米子北イレブン。追う展開となった市立船橋は16分に佐々木とMF野地透生(2年)を入れ替え、24分には金子と長野に代えてDF鶴岡寿咲(3年)とMF森露羽安(2年)を投入する。そして、鶴岡のロングスローなどでプレッシャーをかけるが、米子北は1年生CB熊野が再三の競り合いで健闘。また、城市総監督が「安定してきましたね」と評した2年生CB浜梶が前半に続き、後半も要所を封じ続けていた。
米子北の1年生CB熊野俊典が競り合いで相手を上回って見せる安定感を増した米子北の2年生CB浜梶優大
 市立船橋の波多秀吾監督は米子北にハードワークで上回られたこと、また相手の迫力が想像以上だったことを認め、同時に自分たちが基準以下になってしまったことを指摘する。「あのハードワークを持って、なおかつプラスアルファで何ができるかっていうことをウチは求めなきゃいけないところだと思うんですけど、そこにおいても向こうに優位を取られてしまったというところはすごく大きな反省点かなと思います」。前日の尚志(福島)戦に続き、2日連続となるプレミアリーグ勢との戦いは厳しいものになった。

 米子北は28分、花田とDF藤原大空(2年)を交代。藤原が中央、熊谷が左WBに入る形の5バックへ移行する。守りを固めると、33分には山下とFW石飛五光(2年)を入れ替え、前線の運動量と迫力を維持。最後までハードワークを徹底し、また5バック背後へのボールはGK広川武寛(3年)が落ち着いて処理するなど隙を見せない。

 そのまま、米子北が1-0で勝利。選手たちは体全体で喜びを表現した。米子北はこの白星によって、最近4大会のインターハイで3度目の準決勝進出。プレミアリーグを主戦場とする“山陰の雄”は、トップチームへの仲間入りをしてきている。城市総監督は「まだまだウチはそんなチームじゃないですけども、色々な戦い方とかやり方によっては、(市立船橋のようなトップクラスの相手に対して)こういった試合もできるってことは証明できたのかなと思います」。次は、“タレント軍団”神村学園高(鹿児島)との準決勝だ。
 
 今季のプレミアリーグWESTでの対戦(7月7日)は2-4で敗戦。鈴木は「このリベンジを果たせるように、チーム一つになって頑張りたいと思います」。宿舎では繰り返しミーティングを行い、勝つためにやるべきことを共有してきた。3度目の決勝進出を懸けた準決勝へ向けても全員で準備し、再び強敵を上回る。
米子北の注目SB樋渡蓮音が前へ出てパフォーマンス米子北のメンバー外の3年生はこの後、遠征へ。その思いも背負い、選手たちは日本一を目指す
(取材・文 吉田太郎)

●全国高校総体2024特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください