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[MOM4807]G大阪ユースMF山本天翔(2年)_土壇場で信じ抜いた自分の左足。日本一を手繰り寄せる決勝FKで1年前に味わった悔しさのリベンジ完遂!

ゲキサカ / 2024年8月1日 18時30分

決勝FKで日本一を手繰り寄せたガンバ大阪ユースMF山本天翔(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.31 クラブユース選手権(U-18)決勝 川崎F U-18 2-3 G大阪ユース 味フィ西]

 もうほとんどラストチャンスだということはわかっていた。ボールと、ゴールだけにフォーカスを当てて、集中する。不思議と気分は落ち着いていた。ひたすら練習してきた日常を信じて、この日を待ち続けてきた想いを乗せて、左足を振り抜いた瞬間、確信した。

「もう何も考えずに蹴って、ボールの軌道を見て、『入ったな』と思いました。大会前からあの位置からのFKは1つの武器にしたいと思って練習していたので、その成果が出たのかなと思います。入ったのはたまたまですね」。

 スペシャルなキックをその左足に宿した、ガンバ大阪ユース(関西1)のナンバー22。MF山本天翔(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)が土壇場も土壇場で叩き込んだ直接FKが、チームに17年ぶりの大会連覇を鮮やかにもたらした。


 そもそも試合は開催されるのかどうかもわからなかった。クラブユース選手権決勝。川崎フロンターレU-18(関東4)と対峙する一戦は、18時に予定されていたキックオフ時間が、雷雨のために19時半へ変更。さらに水の溜まった危険なピッチ状況を考慮されて20時15分までキックオフがずれ込み、40分のみの試合時間で日本一を争うことが決定する。

「本当にギリギリまで試合するのかもわからないままで、40分1本という形になって、短い戦いになるとわかっていたので、出し切って、悔いのないように戦うというのはみんなで共有していました」。そう話す山本もフルスロットルで戦い抜く覚悟を決めて、決戦のピッチへと足を踏み入れる。

 前半7分にはMF森田将光(3年)、FW中積爲(2年)と繋いだボールを受けた山本は、ミドルレンジからシュートにトライ。これは枠の左へ外れたものの、キックのフィーリングは上々。チームも19分には中積のゴールで先制したが、24分と30分の連続失点で逆転を許してしまう。

 39分。山本のFKにDF横井佑弥(1年)が懸命に合わせたヘディングはゴール左スミを襲うも、相手GKのファインセーブに阻まれる。アディショナルタイムの掲示は5分。日本一の行方は300秒間の攻防に委ねられる。

 40+2分。追い込まれたG大阪ユースの右CK。ゴール前には194センチの体躯を誇るGK荒木琉偉(2年)も上がってくる中、キッカーの山本はその守護神の頭を狙ってボールを蹴り込むと、背後に潜っていたキャプテンのMF古河幹太(3年)がヘディングでゴールを陥れる。

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