1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

執念の同点ゴールが呼び込んだ大逆転での日本一。G大阪ユースのキャプテン、MF古河幹太が西が丘の夜空に掲げた優勝カップ

ゲキサカ / 2024年8月1日 19時46分

執念の同点ゴールを叩き込んだガンバ大阪ユースのキャプテン、MF古河幹太(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)

[7.31 クラブユース選手権(U-18)決勝 川崎F U-18 2-3 G大阪ユース 味フィ西]

 責任は強く感じていた。先制したものの、逆転を許す苦しい展開。マークすべきフォワードに目の前でゴールを叩き込まれた光景が、頭の中から離れない。ただ、前を向く。もうやるしかない。絶対に自分が取り返してやる。勝つのはオレたち、青黒だ。

「『絶対自分のところに来い!』と思っていましたし、キーパーも上がってきていたので、そこにみんな集中していた中で、ちょうど良いボールが来たので、あとは頭で決めるだけでした。もう信じられなかったですね」。

 個性派揃いのチームをしなやかに束ねてきた、ガンバ大阪ユース(関西1)の頼れるキャプテン。MF古河幹太(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)が執念でねじ込んだヘディングが、奇跡的な大逆転での日本一を強い意志とともに呼び込んだ。


「僕は正直『もう試合できないかな』って。遅れてもあるとは言われていたんですけど、『ないんちゃうかな』とか『延期にしてくれよ』とか、いろいろな想いがありました。でも、試合をやるとなってからは、同点でも優勝というレギュレーションやったんですけど、『絶対勝って優勝したい』と全員が思っていたので、みんな試合の直前には気持ちができていたと思います」。

 古河はチームメイトたちを頼もしく感じていた。当初の予定より2時間15分遅れでキックオフされることとなったクラブユース選手権決勝。川崎フロンターレU-18(関東4)との一戦は40分1本勝負となったが、G大阪ユースの選手たちはモチベーション高く、ピッチへと向かっていく。

 40分間にすべてを注ぎ込む決戦は、お互いがフルスロットルでぶつかり合う。19分。G大阪ユースが先制。24分。川崎F U-18が同点に追い付く。そして29分。川崎F U-18が逆転する。「クロスの時に自分のいるべきポジションが見えていなくて、一瞬マークを外してしまって、それで決められたので責任を感じていました」(古河)。1-2。残された時間は10分あまり。大会連覇を狙っていたG大阪ユースは、追い込まれる。

 もう時間はアディショナルタイムに入っていた。40+2分。右サイドでG大阪ユースはCKを獲得する。GKの荒木琉偉(2年)も上がってくるスクランブル状態の中で、古河は冷静に自分の入り込むべきポイントを見極めていた。

 MF山本天翔(2年)が左足で蹴った軌道は、宙を舞った荒木の上を越えると、迷いなくその位置に走り込んでいた背番号5へ届く。叩いたヘディング。揺れたゴールネット。キャプテンの汚名返上の一撃で、ピッチもゴール裏も喜びが爆発する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください