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執念の同点ゴールが呼び込んだ大逆転での日本一。G大阪ユースのキャプテン、MF古河幹太が西が丘の夜空に掲げた優勝カップ

ゲキサカ / 2024年8月1日 19時46分



「もうアディショナルタイムだったと思うんですけど、みんな諦めていなかったですし、勝ちたいという想いを持っていたので、それが良い形でゴールに繋がったのかなって。みんなの気持ちが乗った感じでした」。

 土壇場で生き返った青黒はもう止まらない。40+6分。山本の直接FKがゴールを陥れると、程なくしてタイムアップのホイッスルが聞こえてくる。「もう何も考えられないぐらい、凄く嬉しかったです。自分はキャプテンをやってきたので、ずっと『チームを勝たせたい』と思っていましたし、とにかく嬉しかったですね」。G大阪ユースは超劇的に夏の全国連覇を達成してみせた。


 この大会が始まる前から、古河も結果への重圧は感じていたそうだ。「正直、グループステージの前は2連覇というプレッシャーもある中で、『本当に行けるかな』とか、不安な気持ちも少しはありましたね」。ただ、実際に試合を重ねるごとに、チームが纏っていく一体感もハッキリと実感していた。

「やってみたら無失点が続きましたし、ゼロで守っていたら攻撃もポンポン点を獲ってくれるので、守備と攻撃の信頼関係が生まれていって、守備陣が自分たちの仕事をまっとうしたら、攻撃陣が決めて勝てるというのがわかったので、一緒に守っていた1年生の横井(佑弥)とか、キーパーの荒木も自然と僕の意識に引っ張られて、『絶対に死ぬ気で守ってやろう』という気持ちが出ていたのかなと思います」。

 決勝前日。優勝カップを掲げるイメージは、少しだけ膨らませていたという。「昨日の夜とかから、やっぱりちょっとは想像するじゃないですか(笑)。目先のことに集中しないと足元をすくわれますし、でも、考えてしまいますよね」。17歳の素直な告白が微笑ましい。

 イメージ通りにできたかを尋ねると、笑顔のキャプテンはこう返してくれた。「まだ映像を見れてないのでわからないですけど(笑)、もう何も考えずに、思いっきり上に上げようという感じでした。凄く嬉しかったですね」。

 みんなで勝ち獲った大会連覇。自分たちの代でもぎ取った日本一。最高の輝きを放った優勝カップは、黄色いキャプテンマークを巻いた古河幹太の両腕によって、雨上がりの西が丘の夜空へと力強く掲げられた。





(取材・文 土屋雅史)
●第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)特集

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