主力2人を欠くも団結し、プレミア勢を追い詰める戦い。桐光学園は「また一つ一つしっかり努力をして」選手権日本一に挑戦
ゲキサカ / 2024年8月1日 23時45分
[7.31 総体準々決勝 昌平高 2-2(PK4-2)桐光学園高 JヴィレッジP3]
主軸2人を欠く中で、団結力、ハングリー精神を持って戦い抜いた。桐光学園高(神奈川1)は最近6大会のインターハイで4度目となる8強入り。昌平高(埼玉)との準々決勝は前半を2-0で折り返した。
「自分たちは前から行って、いい守備してから攻撃に繋げるんで。今日の朝から昌平対策として色々やってきたんで、それが出せて良かった。前から行って、8番の選手(昌平MF大谷湊斗)だったり、そういう選手に好きにさせないように、(後方から)中盤の選手を押し上げてしっかりと前から行くっていうのを意識していました」とCB青谷舜(3年)。技術面に秀でた昌平に前から制限をかけて良さを出させず、逆にCKからFW浦上大和(3年)が先制ヘッドを決めると、10番MF吉田晃大(3年)のPKで突き放した。
前半22分、桐光学園FW浦上大和が先制ヘッド10番MF吉田晃大が右足で決める
2-0で前半を終了。主将のCB杉野太一(3年)は「(ハーフタイムに)『2-0、一番危ないぞ』っていう声掛けは全体で統一してあったので、後半の入りからしっかり締めて入ろうっていうのと、勝さん(鈴木勝大監督)からは『守備からもう一回入り直そう』って話だったんで、自分たちは(後半も)守備からいい攻撃に繋げていければなと考えていました」と振り返る。
特に前半、CB青谷舜らは昌平に良さを出させなかったCB杉野太一主将が身体を張った守備
後半、選手交代でギアを上げてきた昌平に9分で1点を返されたが、ベンチから「粘り強く!」「切り替え!」という言葉が飛ぶ中で選手たちは奮闘。相手にボールを支配され、押し込まれながらも粘り強く守り続け、ショートカウンターやセットプレーで3点目のチャンスを作り出した。だが、重圧を受け続けたチームは後半34分に守りが決壊し、痛恨の失点。今大会3度目のPK戦で敗れ、準決勝進出を果たすことができなかった。
鈴木勝大監督は「(1点差とされ、我慢強く戦うことを強いられる中、)交代の層とか そういったところで今後変化がつけられるような、そういうチーム作りをしていかないといけない」と課題を挙げる。
ただし、今大会は実力派のGK大村明裕(3年)を開幕直前の怪我で欠く中での3試合。3回戦で注目エースFW丸茂晴翔(3年)も負傷離脱していた。指揮官は団結して戦った選手たちを高く評価する。
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