2年前に感じた“世界”、数多の課題、ビルドアップ向上のきっかけ…木村誠二は成長示すスペイン戦へ
ゲキサカ / 2024年8月2日 11時34分
今までで一番“世界”を感じた試合だった。あれから2年、パリオリンピックの舞台で自身の成長を確かめる。U-23日本代表DF木村誠二(鳥栖)は2022年11月の欧州遠征でスペインと対戦。「サイドに追い込んでも取れなかったり、個人で突破されちゃったりした。そのときたぶん一番世界レベルを感じた」と振り返った。
22年9月から欧州遠征はコンスタントに続いた。2度目の欧州遠征でスペインと対戦。序盤は拮抗したが、1点を奪われると後手に回った。
「そこからスペインのポゼッションがハマり出した。僕らも点を取りに行かなきゃいけなかったので、ボールを奪いに行くと逃げられたり、上手く運ばれたりした。いいようにやられてしまった感じ」
この遠征に参加した各選手たちが、世界との差を自覚した。木村も「個人の能力をどれだけ伸ばさなければいけないのか、そのとき参加したそれぞれがしっかり確認できた」と収穫を語る。自身の課題はビルドアップ、ヘディングやスピードの生かし方、守備の対応、自身の集中力、周りとのコミュニケーションなど。「もうたくさんあるけど、そういった部分は伸ばさなきゃいけないと感じた」。ひとつずつ課題に取り組んでいった。
今シーズンから期限付き移籍で加入したサガン鳥栖では、シーズン開幕前に負傷。それでもリハビリ期間を利用して動体視力トレーニングを教わり、パリ五輪最終予選のU23アジア杯ではヘディングで2得点を挙げた。
もうひとつ、鳥栖のプレースタイルがビルドアップ向上に役立った。
「(鳥栖は)かなり後ろから作りたいチーム。戦術練習のときにも立ち位置とか相手がこう来たらとか、そういう論理的なこともけっこう指導される。そういった部分でも自分のなかでのビルドアップに対する考え方が、うまく整理がついている感覚はある。それがうまく代表に反映されている」
グループリーグ3試合では、相手が引いて守ったことによってCBコンビにボールが集まった。「ただシンプルにプレーするだけだった。特別やれた感覚はない。だけど、それでも2年前と比べると、安定したビルドアップはかなりできるようになっている」。日本の悲願であるメダル奪取の道のりに立ちはだかったのはスペイン。成長を示す最高の舞台にいま上がる。
(取材・文 石川祐介)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)
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