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昌平救ったシュートブロック。U-16代表、9か月離脱も経験した注目左SB上原悠都がインハイVをきっかけに再び飛躍へ

ゲキサカ / 2024年8月4日 6時15分

昌平高左SB上原悠都(3年=FC LAVIDA出身)が守備力発揮。神村学園の俊足FW徳村楓大を止めるシーンも

[8.3 総体決勝 神村学園高 2-3 昌平高 Jヴィレッジスタジアム]

 後半31分、34分の連続ゴールで逆転した昌平高(埼玉)だが、その後に大ピンチを迎えるシーンがあった。神村学園高(鹿児島)にセカンドボールを拾われると、ワンツーで左ゴールライン際へ抜け出したMF松下永遠(3年)にさらに味方DFをかわされてしまう。だが、ここで勢いを持ってカバーした左SB上原悠都(3年=FC LAVIDA出身)がシュートブロック。ビッグプレーでチームを救った。

 感覚的に察知した“ヤバい”状況。「自分のマークがファーからニアに走っていたのでそれに付いていって、その流れで真ん中らへんにいて。『突破される』って予測して、シュート打たれても、クロス上げられてもいいようにっていう感じで」一気に距離を詰めて身体を投げ出し、シュートを弾き出した。自分のマークよりもゴールを守ることを優先。この瞬間的な判断、プレーが紙一重の差を分けた。

 上原は強豪・昌平で1年生からレギュラーを務め、2022年にはU-16日本代表としてU17アジアカップ予選を戦っている注目DFだ。昨年は春先のU-17日本高校選抜の活動で左膝前十字靭帯を痛め、復帰したのは9か月後だった。

 長期のリハビリ、復帰直後で悔しい内容だった選手権、その後の左腕の負傷と苦しい時期が続いた。だが、今シーズンは好調を維持。今回のインターハイでは初戦で決勝ヘッドを決め、準々決勝では左足クロスでアシストを記録した。縦への仕掛けからのアシストなど「(以前は)絶対になかった」という部分も表現。得意の守備では、1対1、カバーリング、そして得意の空中戦を含めて抜群の動きを見せた。

「やってきたことが間違ってなかったのかなっていうのはこの大会通して思えたし、(昨年は)見てる部分が多かったんですけど、その中でもプレミア(リーグEASTに)残留とかしてくれたのはみんなのお陰なので、自分も復帰したら貢献したいという思いはあったし、しっかりこの大会も示せたので、この半年、勢いを落とさないようにしたい」と力を込めた。

 大会優秀選手に選出されたDFには、年代別日本代表復帰を期待する声もある。上原はこの日、U-16日本代表時代のチームメートである神村学園FW名和田我空(3年)と対峙し、「代表常連はちょっと雰囲気も違う」と実感。「もっと守備も、攻撃も、基礎的な部分も、レベル上げていかないと、代表に絡んで行くことは難しいのかなと思っています。身近にも(山口)豪太とか(長)璃喜とか 代表でやってる人もいる。そこを少しでも見習ってU-19(日本代表)とか入れればいいなと思っています」。長期離脱を乗り越えて存在を示したが、まだまだこれから。今回の日本一を自信、きっかけにして飛躍を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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