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五輪特有の招集難航も「選手の成長が第一」貫いた大岩監督、帰国会見で振り返った2年半「日本がW杯優勝を目指していく上で…」

ゲキサカ / 2024年8月5日 16時50分

「スペイン相手だからというわけじゃなく、我々の戦術的な部分で言えば、相手の噛み合わせによってどういうことが起きて、どういうことを自分たちで支配できるかというのをずっとやってきた。今回はスペインがああいった形でやってきたから強みが活きたが、(相手が)また違う形であればオプションも持っていた。そこで選手がスムーズに可変するところも持っていた。どういう大会であれ、相手がどこであろうと、自信を持って、相手に対策するのではなく、我々がサッカーをやるというマインドになることがまずは必要なんじゃないかと考えて2年半やってきた」(大岩監督)

 そうした姿勢を五輪の舞台でも貫いたことにより、出場した選手たちはおのおのが、世界における自身の立ち位置を実感することになった。すでにA代表の経験を持つFW細谷真大(柏)はVAR論争を呼んだスペイン戦のオフサイドの場面よりも、終盤の決定機逸に目を向け、「少し浮かせていたら入ったゴールだった。改善が必要」とGKとのギリギリのせめぎ合いに自身の改善点を見出していた。

 また大会を通じて世界水準のプレーを見せていたDF関根大輝(柏)はスペイン戦を「自分の中ではこのレベルでもやれるという手応えを掴めたゲームになった」と振り返りながらも、「だからこそ勝ちたかったし、それは自分の力が足りないということ」ときっぱり。相手の右SBマルク・プビルからは「自分よりもデカい選手でもっと上手い選手がいるというのは五輪に出ていなかったら経験できていなかった」と大きな刺激も受け、さらなるレベルアップを誓っていた。

 何より選手らが口を揃えたのは「ずっと目指してきた大会だったし、本当に優勝したいというのが一番あった。悔しさしかない」(DF大畑歩夢)という国際舞台で敗れた悔しさ。ベスト8という結果に満足している選手は一人もおらず、ここからのキャリアでリベンジを果たすという気概にあふれていた。

 取材対応後、大岩監督は選手たちに「ここからはA代表だ」という声を掛けながら帰路に着く選手たちを見送った。「彼らの欲なのか、向上心なのか、目指すべき基準が上がったのかは分からないが、ここがターニングポイントになったことを期待したい」(大岩監督)。現在のA代表はタレント豊富な東京五輪世代を筆頭に欧州ビッグクラブの選手が並ぶ場所。そこに数多くの選手が食い込むことが、パリ五輪世代の使命となる。

(取材・文 竹内達也)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)

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