1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「同じ名前なのでずっと気にして見ていた」GKとの運命的ユニ交換も経て…横浜FMポープ・ウィリアムが歩み始めた復活への道

ゲキサカ / 2024年8月6日 22時49分

GKポープ・ウィリアムとGKニック・ポープ

[8.3 国際親善試合 横浜FM 2-0 ニューカッスル 国立]

 Jリーグのプロジェクトによって偶然組まれた国際親善試合で、遠くの地から一方的に見ていたはずの“同じ名前の守護神”と運命的な邂逅が実現した。

 横浜F・マリノスのGKポープ・ウィリアムは3日、Jリーグインターナショナルシリーズのニューカッスル戦に後半開始から出場すると、ピッチの向こう側には同じく後半出場のGKニック・ポープが立っていた。「POPP」と「POPE」。スペルこそは違えど日本語で同じ表記を持つ両守護神が、国立のピッチに揃い踏みした。

 試合後には“ウィリアム”からの申し出で、ユニフォーム交換も実現した。

 これには“ニック”も「(同じ名前だって)分かってるよ。知ってたよ」と快諾。報道陣の取材に応じた“ウィリアム”は「ずっとバーンリーくらいからプレーを見ていたし、同じ名前なので気にして見ていた。いつの間にか代表に入ったりもして、キャリアを重ねている姿は気にしていた。ユニフォームを交換できてよかったです」と笑顔を見せた。

 そんなポープにとって、このニューカッスル戦は自身のキャリアを前に進める意味でも大事な一戦だった。

 今季の加入直後から正守護神の座を確保し、クラブ史上初のAFCチャンピオンズリーグ決勝に導く活躍を見せたポープだったが、7月のJ1リーグ戦3試合は先発落ち。ACL決勝第2戦で一発退場処分を下され、アジア制覇を逃した心理的な影響もあったはずだが、何より3年ぶりのJ1リーグ挑戦とACLによる連戦が続く過酷なスケジュールが日々のリズムを狂わせていた。

 連戦による身体的負荷は少ないとされがちなGKだが、不定期に試合が組まれることにより、トレーニングのルーティーンは大きく崩される。特に反射要素も含めたフィジカルの維持が大切なポジションだからこそ、慎重な調整が求められる。そのためポープは、このリーグ戦中断期間を「自分を見つめ直す機会」と位置付け、日々のトレーニングと向き合ってきたという。

「(シーズン序盤の)連戦連戦で少し歯車が狂い始めていたのは自分でも分かっていて、それを止められなかった。連戦が続いていく中では自分のトレーニングの負荷だったり、全部が全部自分の望んだ形にならないものだけど、ここまで試合をやりながら、きついトレーニングをやりながら進んでいくシーズンは初めてだったので、自分の中で少しずつ確信を持てずにプレーしていたことがあった。そこを少し時間をかけて整理して、もう一度自分のコンディションであったり、トレーニングであったり、自分のやるべきことに取り組めた時間だった」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください